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(マンガを)好き好き大好き超愛してる

控えめに言って、マンガには人生を救われすぎている。

先日2022年7月9日。ブクログ歴10年を突破しました。
この時点のスクショでは11775冊読んでるというふうになってますが、実際はもちろんそれより多く読んでいます。
合本版や、古くて登録できなかった作品、そもそもブクログを始める前に読んだマンガやラノベがほぼ登録できていない。

一生で読める本の冊数は何冊か、たぶん調査によって全然違うと思うんですけど、いま適当にぐぐったら2000冊くらいとしている記事を見つけました。
私はまだぎり20代ですが、すでに軽く5倍以上読んでいるので人生5周分楽しんでいるということになります。やったぜ。
冗談です。5周分楽しんできたのは間違いないと思いますが、どちらかというと、人生5周分の物語が自分にはどうしても必要だった、という感覚のほうが正しいと感じます。

私は人生で”わからない”と感じることが多々あります。もしも自分がこれほど恵まれていなかったら、病院に行って何らかの診断を受けていたんじゃないかと思うくらい。
中国語の部屋という思考実験がありますが、自分はたまに日常生活でそれをしていると感じることがあります。はじめはものすごくへたくそだったと思います。今ではかなり上手になりました。マニュアルにあたるものが、自分にとってはマンガでした。

たぶんこういう人は多い。少なくとも物語が好きなキャラクターや創作をするキャラがでてくる作品でこれに近いエピソードを読んだことがある気がするのでよくある物語好きパターンの1つなのではないか、と思います。
人生で〇〇なことがあってマンガでそれに近いことが描かれていて感情を揺れ動かされる、ということよりも、マンガで読んだことのある出来事を現実で体験して、こういうことだったのかと、感情を揺れ動かされることのほうが圧倒的に多い人生でした。
幼稚で心の弱い自分がマンガを通してたくさん予習ができたことで救われてきたことは、自分で思っているよりも多いんじゃないだろうか、と思っています。3月のライオンにでてくる川本家のお父さんやカイジの光山が他人のように思えない。

そこまで重たい話でなくても、例えばそれを楽しむためには教養や一種の才能が必要になるものは世の中にたくさんあります。それを、自分自身で楽しめなくても、それがものすごく好きなキャラクターの描かれる感情を追体験して、それを高い水準で楽しめるのはすごいことです。マンガを通して、自分はたくさんのものを楽しんできました。
音楽マンガは特に好きです。マンガは音楽が流れないので。例え実際その音楽に聴いて感動できなくても、感動できない自分の感情が邪魔をせず、純粋にその音楽に感動するキャラクターの感情を楽しむことだけができる。
音楽マンガといえば、少し前にワンダンスというマンガにでてくる曲を実際にyoutubeで流しながら読んでみたらめちゃくちゃよかった、という経験をしました。シオリエクスペリエンスで3月9日の特別読み切りを読んだときも普通に泣いた。
実際作中にでてきた実在するものを合わせて楽しめると、より最高にもなるところがマンガの最高なところです。

これはマンガではなくラノベですが、りゅうおうのおしごとという作品を読んだことがきっかけで、一時期詰将棋アプリをダウンロードして遊んでいたことがありました。作者が2巻あとがきで書いていた内容は今でも忘れることができません。
「読んだ『先』にもっと面白いものがある。そんな作品を書くことが私の夢でした。」
作品を通して、題材となっているものを調べて、さらに面白いものを楽しむことができると舞い上がります。

ちょっと気持ちよくなってきた。マンガの話をしているときの自分のそれは、気持ちよさそうに酔っ払ってる人と同じアドレナリンの放出状態だと言われたことがあります。とても気分がいいです。

マンガは本当に好きです。本当に好きだけど、マンガを読むのはあまり得意ではないなと感じます。これはVRCでマンガの集会をしてより思ったことです。同じ作品を読むにしても、読んで得るもの、読み込みの深さ、感想の面白さが段違いな人がけっこういる。ずるい、自分ももっと楽しみたい!と少し思いますが、そういうのが不得意だからこそ自分はマンガをたくさん読んでいるところがある。
マンガを読むことで、自分だけでは得られない感情を追体験できるのがいいという話を先にしましたが、マンガそれ自体の他の人の感想を通して、自分だけではわからなかったいろいろを、より楽しむこともできたりもするのでとても最高です。

マンガはとても最高。一口にマンガと言っても、いろんなマンガがあります。スナック菓子みたいなマンガ、長編映画のような重厚感のあるマンガ、ほぼ絵画みたいなマンガ、音楽のライブのようなマンガ、スポーツ中継のようなマンガ、小説のようなマンガ、夢の中にいるようなマンガ、謎解きのようなマンガ。
私は毎日のようにマンガを読んでいますが、作品それぞれであまりにも雰囲気が違いすぎるので、いつまでたっても飽きることがありません。

そういうことを考えつつ、気づいたらkindleを開いてマンガを読んでいたので、noteはこのあたりにします。
私は質より量派なので、本当にたくさんの作品があるマンガというコンテンツはなおのこと好きです。
たくさんの言葉や考え方に出会えるところも好き。読むスピードを自分が操作できるところも好き。安くてコスパ高いとこも好き。何かを考えるきっかけになるところも好き。知識欲的にも好き。日本人だったらほとんど誰もが気軽に楽しめて、読んでる人も多いところが好き。

こういうnoteを書くのは、なんとなくオタクとしてださい感覚が自分の中にはあって、でも自分はこういうふうに、自分の思ったことは言葉にしておきたい。

マンガには人生を救われているけれど、かなりの人生を捧げてもいるとも感じるので、いつかこれまでのことを後悔しそうになったとき、自分がいかにマンガが好きで、たくさん楽しんで、どれだけ大切に思ってきたかを思い出せるように今後も備忘録として言葉を残していくのは続けていけたらいいなと思います。

最後に、この記事のタイトルはブクログで自分がつけてる本棚の名前です。元ネタにした舞城王太郎の小説、全然内容覚えてないのでいつかはちゃんと読み返したい。


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