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コミュニティの価値を、誰よりも信じ抜くこと

ちょうど一年前、こんなnoteを書きました。
島根県の「地域・教育魅力化プラットフォーム」という一般財団法人でインターンをし、1ヶ月間のまとめとして書いたものです。

ただ漠然と「島根」に興味を持っていた私が、この1年間を通して自分と島根の距離をぐんと縮めることができました。
地域・教育魅力化プラットフォームでのインターンを皮切りに、島根の若者コミュニティ「ルーツしまね」の関西拠点を立ち上げたり、高校生・大学生・行政や教育関係者250名が集まるイベントで登壇する機会をもらえたりと、様々な活動にチャレンジさせてもらいました。

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この1年間、どうしてこんなに島根と関われたんだろう?
どの活動も楽しかったのはなぜだろう?
…と考えてみると、「コミュニティがあったから」という答えにたどり着きました。

このnoteでは、自分にとっての「コミュニティ」というテーマを深堀りしてみようと思います。


仲間と機会を手にしたコミュニティ「ルーツしまね」

島根にルーツを持つ若者コミュニティ「ルーツしまね」。
私が島根と関わるにあたり、入り口になったのはこのコミュニティでした。

「大阪に住んでいながら、地元の島根と関わる方法はないかな…」とぼんやり考えていたときにSNSで情報を見かけ、DMを送り、気がつけばがっつり関わるように。
地方創生系でありがちな、行政主導のどこかイケてない活動(全てがそうだとは言いませんが)とは違い、ルーツしまねの活動は若者主導。関わっている人たちが魅力的で、自分も仲間に入れてほしい!と真っ先に思いました。
東京や大阪で、大学の新入生や新社会人を歓迎する新歓イベントを開催したり、乗り合い帰省バスを走らせたり、島根で高校生×大学生のイベントを開催したり。今はオンラインへの切り替えを模索しながら、島根にルーツある若者がつながる機会を提供しています。

ロゴ入り集合写真


このコミュニティで得られたのは、「仲間と機会」
島根という共通項を持ちながら、それぞれのマイテーマを持って島根に関わる同世代たち。島根を離れても、年々地元の友達が増え続ける、というのはなんだか不思議。中学も高校も違うけれど、この1年で島根出身の友達が随分増えました。
真面目な話、将来の話を熱く語るときもあれば、ただただ遊ぶときもある。そんな「仲間」に数多く出会えたことで、自分のやりたいことが見えてきたり、「こんなことやってみたい!」と声を上げやすくなりました。

そして、「やりたい」と声を上げたら何でもできる環境がありました。
人とのつながりの中で、「こんなことやってみない?」「こういう人紹介できるよ」という声がけをたくさんもらい、自分ができることがどんどん増えていったような感覚。機会と環境があったことで、思う存分チャレンジできました。


コミュニティについて体系的に学ぶ機会

オフラインイベントを中心に仲間を集めてきた「ルーツしまね」にとって、新型コロナウイルスの影響による活動制限はなかなかの打撃でした。
島根に帰れない、高校生とイベントができない。「これどうやってコミュニティを広げていったらいいのー、、?」と悶々としていたところ、地域・教育魅力化プラットフォームの方から、とあるオンライン講座の紹介が。

それが、グリーンズの主催する「コミュニティの教室」でした。
コミュニティの分野で活躍する5人のゲストを招き、計8回の講座を通して、約50名の参加者でともにコミュニティを学び合う教室です。

「ルーツしまねを代表して、勉強してこない?」というお誘いをもらい、ここで学んだことを持ち帰るべく参加を決意。今まで、なんとなく経験値で取り組んでいたコミュニティ運営を裏打ちする、体系的な知識が得たいと考えていました。


結論から言うと、期待していた知識はもちろん、盛り上がっているコミュニティの成功例を数多く浴びたことで、自分なりの「コミュニティ哲学」を徐々に描けるようになりました。

・「コミュニティは、1対1の関係性の集合体」という定義
(コミュニティフリーランス 長田涼さん)
・「小杉湯という”場”を中心にしたコミュニティの在り方」
(小杉湯3代目 平松佑介さん)
・「沸点ギリギリの熱狂した人を、中心で踊らせる」
(議論メシ 黒田悠介さん)
・「モチベーションを維持するための仕掛けづくり」
(noteディレクター 水野圭輔さん)
・「オフラインの栄光を引きずらない、腹を据えたオンラインコンテンツへの切り替え」
(SHE広報 小池彩加さん)

グラレコを担当してくださった、タカタユナさんによるまとめnoteがわかりやすいのでシェア…!


その中でも、長田涼さんの言葉が強く刺さりました。

コミュニティ運営者に必要なのは、
「誰よりもコミュニティの価値を信じ抜くこと」。

「コミュニティ」という、正体が掴みづらい、目に見えない「関係性の集合体」。
自分自身、コミュニティの存在によって島根との関わりを手にしたからこそ、この経験を再現性のあるものにしたいと痛感していました。
将来、私と同じように「島根で何かやってみたい」と思う人が現れたとき、私はルーツしまねの一員として仲間と機会を提供したい。私がそうしてもらったように、挑戦したい人の気持ちをとことん応援したい。

講座を通して、自分の中で「コミュニティ」に対する解像度が上がるとともに、そんな思いがどんどん強くなりました。
これからは、コミュニティを「つくる」側として自分に何ができるか。決意と覚悟を持って考えるようになりました。


実践編、はじまる

コミュニティの教室第5期も終盤に差し掛かったある日、長田涼さんからMessengerでメッセージが届きます。

「コミュニティの教室、実践編を始めます!アシスタントになってくれませんか?」

突然のお誘いにびっくり!
実践編の詳細を聞いてわくわくするとともに、指名してもらったことが嬉しくて、即答でOKしていました。笑


今回新たに始まる「コミュニティの教室 実践編」は、今までの入門編とは異なり、アウトプット重視の少人数限定プログラム。
自分のコミュニティを持っていて、成果を出したい人におすすめです。

実践編_黒板

「コミュニティ」になんとなく興味を持っている人、これを機に学んでみたいなと思う人、すでにマイ・コミュニティがあってみっちり実践してみたい人…。
入門編OR実践編で、異なるニーズが満たせるプログラムになっています。


参加する側から、つくる立場へ

コミュニティを学ぶ「コミュニティの教室」そのものも、一つのコミュニティ。コミュニティを「つくる」人たちが集い、自身のコミュニティをテーマに持ちながらコミュニティそのものを学ぶ場です。
(コミュニティ言いすぎてゲシュタルト崩壊しそう。笑)

私自身、ここで得られた知識と機会を、ルーツしまねの活動に生かす気満々です。そうして複合的にコミュニティに関わることが、それぞれのコミュニティに相乗効果を生み出したらいいな、なんて考えています。
この1年でコミュニティから多くのものを得られた分、それぞれのコミュニティに還元していきます。

コミュニティをつくる側に興味がある方、一緒に学び合いませんか?
実践編でお待ちしています!