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漫画紹介「僕とロボコ」

ジャンル:ギャグ、既刊1巻

「僕とロボコ」は週刊少年ジャンプ連載のギャグ漫画で、作者は宮崎周平先生です。

面白い漫画なので紹介します。

・あらすじ

可愛いメイドロボ「オーダーメイド」が一家に一台普及する時代。ちょっと貧乏な普通の小学生、平凡人の家に届いたオーダーメイドはいろいろな意味で規格外のロボだった。

・魅力その1、パロディー上等のハイセンスギャグ

この漫画のギャグ成分は、パロディー色が非常に強いです。

主人公のボンドは平凡な眼鏡の少年で、彼のお世話をするロボットのロボコ。意地悪そうな(意地悪ではない)友達二人は、ガキ大将っぽいのが一人とお金持ちそうなのが一人。加えてヒロインである同級生の女の子……

……ん?

いや、まあ表紙から寄せてるわけですしね。小学館が相手なのは若干問題ですが。

他にも作中で事あるごとに飛び出すパロディーの嵐。パロディー先が割と偏っているのも読みやすくて面白いところです。

パロディー風味とギャグの塩梅は「トマトイプーのリコピン」に近い感じですかね。あちらと違って時事ネタはあまり使わないスタイルのようですが。

・魅力その2、ハートフルな作風

ジャンルとしては完全にギャグなのですが、この手のパロディー系には珍しく非常に健全かつハートフルな作風です。

流血沙汰や下ネタはほぼほぼ皆無で、暴力描写も少なめで、シュール系の狂気も抑え気味です。

その代わり主人公が小学生という事もあって、笑顔とほっこりオチが中心の、非常に少年向けのテイストになっています。正しく週刊「少年」ジャンプ連載の漫画だと言えましょう。パロディー先はとても子ども向けとは思えない作品も多いですが。

……この漫画、一体どこを購買層に設定しているのでしょうか。

・魅力その3、キャラクターの個性

この漫画の大きな魅力の一つは、キャラクターの個性です。

主人公こそ名前通り平凡で普通の小学生ですが、他の人物は何一つ普通ではありません。

何故か包丁を手放さないママ、意地悪なように見えて全然意地悪じゃない悪友二人、初登場回から既に可愛い系を捨てた強烈な個性を持つヒロインなどなど。

そんなキャラの個性は強烈であれどくどくはなく、キャラクターとして好感が持てるものばかりです。憎まれ役がおらず、だからこそハートフルな作風が強調され、優しい漫画です。

総評

まだ1巻ですが、ギャグ漫画としてかなり正統派な面白さで勝負しており、面白いです。ぜひともオススメしたい逸品です。

私的好感度:92/100、オススメ度:90/100

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