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9月22日は日本救世主軍設立記念日

1895年のこの日、救世軍の日本支部が出来たそうです。

救世軍というのは世界的なキリスト教の組織です。伝道や社会福祉が主な活動らしく、年末には「社会鍋」と呼ばれる募金活動を盛んに行っているのが有名なのだとか。

基本的に日本人は大なり小なり無神論者なので、伝道活動と言われてもいまいちぴんと来ないかもしれませんが、何かに縋る事によって救われる人物は少なからずいると思います。社会福祉は言うまでもなく善行です。公平に言って救世軍というのは、良い行いをする組織だと言っても良いでしょう。

ただしわたし自身、救世軍というものに所属しているわけでもなければ所属している人物を見た事があるわけではないので、あくまで文献からのみの知識という事になりますが。

とりあえず調べた限りだと、慈善団体という事です。なんだか「正義の味方」っぽくて憧れます。そういう組織が日本にも存在するという事を知っているだけで、なんだか心持ちまで変わって来そうな気がします。

知っているという事は大切ですね。

さて、印象的な慈善団体が登場するゲームを一つ紹介します。

「ポケモンシリーズ」第七世代、「サン・ムーン」です。南国が舞台のアローラ地方において登場する「エーテル財団」という組織は巨大な慈善団体でありながら、同時に悪の組織でもあります。今作における敵組織という事ですね。

ここから下はちょっとネタバレ注意です。

「エーテル財団」は表向きはポケモンの保護を目的とした優しい企業ですが、その実は異世界のポケモン「ウルトラビースト」を手にするために手段を選ばない危険な組織でした。組織のトップ「ルザミーネ」は氷漬けにしたポケモンを愛でるという猟奇的な趣味を持ち、ウルトラビーストの一種「ウツロイド」を自身のコレクションに加えようとするのですが……

ちなみにこのウツロイド、すごく可愛いです。

あまり賛同して下さる方はいないのですが、ものすごく愛らしいフォルムだと思います。わたしがポケモン好きなのは、このウツロイドの可愛さあってのものだと言っても過言ではないかもしれません。

少し脱線しました。話を戻します。

さて、そんな悪の組織であるエーテル財団ですが、自分達を悪の組織の一員だと認識している構成員はそれほど多くありません。主人公が旅の途中で出会う財団職員はいずれも末端の構成員であるためか、裏表無く単なる慈善団体である事を貫き通します。幹部にも、ルザミーネの現状を憂いて主人公達に協力してくれる人物もいます。悪の組織も一枚岩ではないという事です。

もっと言うと、エーテル財団が悪の組織であるという状況は、ほとんどがボスのルザミーネの暴走が原因です。作中で登場したエーテル財団という組織は、実は本来の組織のあるべき姿ではないのでしょう。ルザミーネが暴走する前のエーテル財団の姿を思うと、なんだか興味深いです。

ちなみにマイナーチェンジ版である「ウルトラサン・ムーン」においては少しだけ状況が変わりますが、ルザミーネの猟奇趣味は相変わらずです。にも拘らず作中での他の人物のルザミーネ評がそこそこまともで、これもなかなか面白いです。

ルザミーネの趣味の問題に限らずこの「サン・ムーン」というゲームは、これまでのバージョンと大きく異なる舞台であるためか、いろいろな部分での歪みが多数見られます。今回の本題はあくまでエーテル財団であるためこの辺りについて深く語る事はしませんが、最新作である「剣・盾」と比べると異質な感じがしてなかなか面白い作品です。

機種は3DSなので、気軽にプレイする事をオススメします。

そういうわけで、明日は日本救世主軍設立記念日。救世軍についての知識を持ちましょう。

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