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月亭 方正 桂三四郎 二人会

楽しみにしていた落語を聴きに行きました。

鶴川の和光大学ポプリホールは
駅から近くて、設備の整った素敵な会場でした。

15時開演なので、その前にコーヒーを飲みたくなり
大学が近いからきっとスタバもあるだろうと思ってキョロキョロしたら
案の定、近くにスタバがありました!

でもねぇ、スタバの隣にセブンイレブンもあったんですよ。
なんとなく、セブンイレブンのコーヒーを選んでしまいました。
カフェでボンヤリする時間もなかったし
今日は落語がメインだし。

ポプリホールの交流室のテラスでコーヒーを飲みました。
20才前後の若者たちが
丸いテーブルを囲んで勉強したり
おやつを食べたりしていました。^^

わたしも本を持ってくればよかったかな…

地下のホールに入ると
ご案内のスタッフさんがいっぱい。
いつもの寄席とは違って指定席です。

「お席は何番ですか?」と尋ねられ
「一列15番です」と答えると
「お客様、それは I (アイ)列の15番ですね」
はずかしい。
一瞬「最前列の真ん中かぁ!」と思ってしまいました。
わたしは、席を選べるなら落語は最前列に座って観たいから
願望が出てしまったようです。

ちなみに、その日、最前列の真ん中はポッカリと空席でした。
桂三四郎さんが
「なにかあったんでしょうね…」
と呟いていました。
ほんと!良席なのにね。


二人会が始まり
月亭方正さんが登場すると
TVで観ていたかたなので、ちょっと愉快な気分になりました。
イメージそのままの
人柄の良さそうな、可愛らしいキャラクターのかたでした!

続いて、桂三四郎さんが登場。
いつも通りの、会場をひとつにする『枕』は
手慣れた感じがしました。
客席のムードもあたたまりました。

実は、この日は会場に
いわゆる『ゲラ(声を出して笑うひと)』がとても少なかったんです。
どちらかというと静かな客席で
沸点が高く、手ごたえは薄い方でした。

月島や神楽坂の会場などでは
わたしがお腹をかかえて息を切らして笑っていても目立たないくらい
みんなが大笑いするので、わたしもつられて思う存分笑います。

今回はあんまり笑い声が聞こえないから
自分がちょっと大騒ぎをしているひとみたいになってないかと
少し心配になりましたが
話が進んでしまうと
もう最後は、そんなこと気にしていられません。
ゲラゲラ、大笑い。
とても楽しかったです。


桂三四郎さんの落語は素晴らしいと思います。

新作落語には見本もなく
笑いがとれるという実績もありません。

お客様の中には古典落語を望む声もあります。
どこにも言い訳できない
全ては自分の中から出て来たもの。
これで今日の一番に勝負をかけようという心意気がカッコいいです。

今回は転勤を題材にしたネタと
名作『過去の無いワイン』でした。

どちらもほんとうにおもしろかった!

三四郎さんの新作落語の中では五本の指に入る作品です。
あ、その指は、わたしの指ですけどね!

お葬式のネタや
カップヌードルのネタ
会社の窓際族のネタも面白いし
飲み屋のネタも…

あれ?指は五本以上になってしまったかな?

現代を舞台にした日常を
軽妙な話術で大笑いに誘う素晴らしい技術。

演技力も優れていて
女性から男の子
くたびれたサラリーマン
わけの分からない医者から
スーパーの食品や、銘柄の違うワインまで
もはや、何が正解かわからないカップラーメンまで!
軽やかに演じ切る。
このスパっとした潔い舞台には
もう、笑って笑って笑いつくしてしまいます。

「枕」では、会場と対話するかのようにして
ひとりも逃さず自分に興味を持たせてしまう才能は圧巻です。

もちろん、古典落語も聴かせてくださいます。
わたしは人情噺が好きかなぁ。
泣いちゃう。


次の寄席も楽しみです!
2024年の1月には独演会に行く予定にしていますが
年内にスケジュール調整できたら
二人会とかにも行きたいです。
ゲラゲラ笑いたい。


新宿の寄席には定期的に出演なさっているようですが
わたしは、ギュッと詰まった会場が苦手で
少しパーソナルスペースが広めでないと
息苦しく感じてリラックスできないから
なるべくホールを選んでチケットを買うようにしています。  

なんにしても
偶然の出逢いから桂三四郎という落語家を知って良かったし
わたしがゲラである間は
細く長く、応援していきたいと思っています。




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