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「もっともっと怒りなさい!」

note を書き始めて、自分の気持ちの中で変わったことがいくつかあります。

「怒りを相手に伝えることができるようになってきたこと」
「結論を一つに絞れるようになってきたこと」

この2つは、わたしを非常に楽にさせてくれる変化でした。
もちろん、その場の状況や相手によっては「伝えない」という道を取ることもありますが、わたしの中では結論が明確になっており、怒りという感情にしっかりと名札がついているという状態は、精神的にとても楽になりました。

わたしは若い頃、よく怒る人間でした。
導火線が短い爆弾みたいに、カッとなると
「やる気か!負けないぞ!」
という気持ちが顔にも出てしまい、気が付くと仁王立ちになって
思ったことを口にしてしまうこともありました。

たくさん失敗したり、後悔したり、時には失望したりすることによって
大人になるにつれ、怒りは自分の中に収めるようになり
現在では、「微笑み天使」になっております。


日ごろから、怒りの感情をあまり外に出さないように努めたりしていると
いざという時にも言いたいことが言えない場面があります。

希望・要望を通そうとするときには、できるだけ共感してもらえる方向から
理屈で迫る。
ムカッとしても、いくつかの選択肢の中から
波風を立てない言葉を選んで伝えていく。
落ち着いた時に改めてお話する。


とてもいいことのように聞こえますが
あるとき、これに真っ向から反対したひとがいました。

当時わたしが入っていた水泳チームの仲間の恋人で
とても愛くるしい笑顔の、美人のかたでした。

たまたまわたしが、チームメイトから理不尽な扱いを受けた時に彼女も居合わせたのですが
その時は、水泳チームの仲間との楽しい旅行の最終日でもあり
公共の場で起きた出来事でしたので
「今、喧嘩して、旅行の思い出を台無しにしたくない!」
という気持ちが強く働いたわたしは、なにも言い返すことが出来なくなり
うつむいて泣いてしまいました。

泣いているわたしの所にサッと歩いてきた彼女は
ハッキリとわたしの目を見ながら言いました。

もっともっと怒りなさいよ!
もっともっと大きな声で泣きなさい!
「あたし泣いてるのよ!あたしは傷ついているのよ!」
って、伝わるまで怒りなさいよ!
あいつに伝わってないわよ。貴女の怒りが!


これまで、そんなにストレートに言うひとって
周りにはいなかったので
わたしはとても驚いてしまって、涙が引っ込んでしまいました。( ´艸`)

その後、トラブルのあった男性とは和解しましたが
あの日に間近で見た、彼女の大きな瞳は今でも忘れられません。

ちなみに、彼女は
当時片思いしていた大好きな彼氏に、好き放題にワガママを言って
惚れられてお付き合いし、尽くされて幸せに暮らしています。
(やっぱりそうなのか!笑)


わたしは、と言えば
その後も穏やかな性格のまま暮らしておりました。
特別、感情的になるようなことも無かったかな~。
でも、note を始めてからは
「ちゃんと喋らないと、相手には自分の感情は伝わらないんだ」
という現実を受け止めることができるようになってきました。
そして、伝える努力は
自分自身を愛することにも繋がるんだなということも理解できるようになってきました。


先日、久しぶりに怒りの感情を家族に伝えてみたところ
案外スムーズに流れが変化していったので
今後も自分の中にある感情を封じ込めないようにしていきたいと思いました。

仕事とか、あまり親しくないお付き合いのかたとの間では
感情的にならずに解決していくことがカッコいい感じもします。
その場合には、自分の結論は一つに絞る。
「あれも正しい、コレも正しい」
と逡巡してしまうと矛先が鈍るので
とにかく、その瞬間での結論は一つにする。

もう正しくなくてもいいんだ!
わたしはこう感じるんだ!
というわたしの心を、わたしだけは一回聴いてあげて
そっから始める。という感じです。


「気持ちを言葉にする」「伝える」って
訓練なんですね。

noteよ、ありがとう。

今後も一日一投稿
出来る限り
続けていきたいと思います。


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