わたしのための一日
職場のシフトが出ると
副業のシフトが決まり
プライベートの予定が決まり
1か月のスケジュールはすぐに埋まってしまいます。
趣味もあるし
用事もある。
家事の時間は必要です。
美容院も行くし
病院や歯医者のクリーニングの予約もあります。
それぞれの用事は、数時間でも数十分でたいしたことはなさそうでも
身体はひとつです。
1日、1週間は
まるでパズルのように埋まっていきます。
用事を詰めて
空いた時間は、自分の時間。
ほんとうに、それでいいのかしら…
3年くらい前に
「いや、それ、全然ダメよねぇ」
と強く思ったことがあり
それ以降は
スケジュール帳にわざわざはっきりと自分の名前を入れて
『わたしだけの日』を優先して作ることにしました。
当初は、できれば月に2回くらい
丸一日、自分だけの自由な日があるといいな、と考えていました。
ところが
意外に、月に2日の自由な一日を取ることは難しくてビックリしました。
社長でも芸能人でもないのに
「なんと!え?なんで???」
わたしは身を粉にして稼いでいるわけでもないし
誰かの世話をしているわけでもないのに
なかなか取れない自由な日。
おかしいなぁ…
月の初めに『わたしの休日』を決めても
その日を目掛けて予定が入ります。
「え?その日はどうしてもだめですか?」
「あれ?その日は空いてませんか?」
「その日に来られませんか?」
どうしてその日がフリーだと相手にわかるのか謎ですが
不思議なことに、空いている日に
何かしら「した方が良いこと」がスルスルと入ってきます。
これって神様に心を試されているのかしら…
しまいには神をも疑う不遜な態度を取りながらも
半年くらい、四苦八苦して
その後は、ようやく上手にスケジュールを調整できるようになりました。
調整に慣れてしまえば、なんということもなく
今は順調に自由な休日の数を増やして楽しんでいます。
自宅で寝っ転がって
自分の好きな絵本を読んだり読書をしたり
そのまま南風に吹かれて昼寝をしたり
鳥の鳴き声を聴きながら、ボンヤリと考え事をしたり
あてもなく川沿いの道を自転車で走ったり
時には絵を描いたりダンスをしたりと楽しんでいます。
身体の芯からわたしが望んでいること
それは
子ども時代にしていたことでした。
一人で過ごす時間を
この上もなく甘美な輝いた時間として大切にしていた小学生の頃。
誰にも邪魔されずに思う存分想像したり
本の中の世界に旅をするのが好きでした。
たぶん一生、この性質は
わたしの性格としてついて回るんだろうと思います。
だとしたら
今後も、なるべくたくさんの時間を自分にプレゼントしてあげたい。
好きな事に使う時間の割合をどんどん増やしてあげたい。
そんなふうに思いながら
毎月末になると
しみじみとスケジュール帳を見つめています。
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