どうしてうちはお金がかかるの?
注:今回は不妊治療開始当初の感情をストレートに書いております。
「どうして自然に妊娠できる人がいる一方で、うちはお金がかかるの?この先いくら払うんだろう。どのくらい時間がかかるんだろう。」
不妊治療を始めた頃は毎日(通院日は特に)、不満を感じて苛立っていた。
勉強した分、自分の知恵となる。
働いた分、自分の収入となる。
努力した分、自分の糧となる。
反対に、
悪いことをした分、自分に返ってくる。
「良い事も悪い事も全て自分に返ってくる」
今まで困難な状況の時はいつもこれを意識して乗り越えてきた。
だけど、今回はそう思えなかった。
この先、どれくらいのお金と時間、体力と精神力を奪われるのだろう。
通院のために有休を申請する必要もある。
チームが少人数のため、どうしても気を使ってしまう。
ただでさえ苦しいのにどんどん苦しくなる。
不妊治療のことを誰にも言えず一人で抱え込んで、どす黒い感情が日に日に増していった。
誰かに話したい。でも話したくない。
友人や会社に自分が不妊と思われるのが嫌だった。
自分の知らないところで噂されたり、
変な偏見や誤解をされるのが嫌だった。
これからの治療でかかる様々な負担は果たして結果に結びつくのか。
「どうして?」が頭の中でぐるぐる回っていた。
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