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第一関門の卵管造影検査

造影剤を子宮から卵管に注入して、卵管の通過状態を確認して治療方針の決定に役立てるための検査。

生理中に一度内診をし、生理終了直後に卵管造影検査の日程を設定する。


検査後痛みが出る場合があるから心配な場合は痛み止めを持ってくるように、と事前に言われていた。


(この頃はまだ、ネットで不妊治療について情報収集をしていなかった。事前情報を仕入れず、心の準備もせずにいつも通りの心持ちだった。)




検査当日は、言われるがま検査室に入り検査着に着替えた。


無機質な空間の中、硬いベッドに横たわる。

この場には私の他に担当医と看護師が2人いた。


早速、検査の準備が進められていく。

検査用のカテーテルを挿そうとしているが、なかなか入らず苦労している様子。

この時、既に変な感覚と痛みがあった。

医師が細いカテーテルは無いかと焦りだし、一人の看護師が慌ただしく検査室を出て行った。


この時の心境としては、

「おいおい。。事前に数種類用意しておいてよ。。」だった。


異様な空気の中、痛みと不安でどんどん気持ちに余裕が無くなっていた。


しばらくして、細いカテーテルを手にした看護師が戻ってきて医師に渡した。


医師はそれを手にして、再び検査が進められていく。


そして看護師の「少し違和感ありますよー」の声がした直後、


今までに体感したことのない鋭い痛みが襲った。



雷が落ちたと表現していいくらいの衝撃だった。


痛みは治まることなくその後もどんどん造影剤が注入されていく。


泣きながら、「もうやめて下さい」の一言を喉から出さないように歯を食いしばった。


不妊治療の洗礼を受け終わり、放心状態で着替え問診室前で順番を待つ。

この間に家から持ってきた痛み止めを飲む。(こんな激痛に市販の鎮痛剤が効くわけないとわかっていても気休めに飲んだ。)


その後、医師との問診で検査は異常なしと伝えられ、

最後に「また来て下さいね。」と声をかけられた。



検査終了後、しばらくして痛みは消えたが、

この検査が痛すぎてトラウマとなり、しばらく通院をやめてしまった。







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