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今さら「カテゴリー・キラー」をもう一度学びなおす意義。|元外コン脱サラベーシストの本棚 #15

火曜noteです。いつもご愛読ありがとうございます。

さて、一回前のBook Reviewがなんか不穏でしたが(笑)、その前の#13,14でネットビジネスについての記事をいくつか書いてきました。

この2冊は良書でした。良書だったんだけど、、、

やっぱりメーカーや小売といったリアルビジネスに関しても置き去りにしたくない自分がいます。最近「お金ナイナイ」と言い続けている私が言うのもアレですが、やはり、ここは声を大にして言います。ネットショップがどんだけ便利になっても私は買物は絶対、リアルなお店でするのが楽しいです。

そんな今回はこの本。これも日本での発売は2005年の本なので古典と言えば古典ですね。今私が所有している10年以上前に発売されている本は大学卒業してから修士課程の途中などで勉強に買っていて、かつ手元にのこしているものなので、良本が多いと思います。

日本語版も出ていますが、新品ではもう買えなさそうですね。

さて、カテゴリー・キラーとはなんでしょうか。

カテゴリー・キラーとは、ある特定の商品分野(家電・スポーツ用品・住居用品など)において、圧倒的な品揃えと安さを武器に展開する大型専門店のこと。
カテゴリー・キラーが出店すると、商圏内の競合店の当該カテゴリーの売上高が極端に低下し、取り扱いを止めてしまったり、部門廃止や縮小に追い込まれたりすることから、こう命名された。
代表例として、玩具・子供用品のトイザらスや家電量販店のヤマダ電機、衣料品のファーストリテイリング(ユニクロ)などが挙げられる。総合スーパー(GMS)や百貨店のように、あらゆる商品分野を揃え、ワンストップを売りにする業態とは対照的に、カテゴリー・キラーは、同一商品分野(カテゴリー)での豊富な品揃えを重視しており、徹底的なコスト削減で低価格を売りにする点に特徴がある。
その一方で、百貨店なども特定分野に絞り込んだ店舗開発を行ったり、インターネットによる低価格販売が浸透したり、これまでのカテゴリー・キラーの戦略は競争力を失いつつある。このため、多くのカテゴリー・キラーは、価格以外の価値訴求による競争力強化を図っている。

出展)グロービス経営大学院MBA用語集
https://mba.globis.ac.jp/about_mba/glossary/detail-11746.html

トイザらスに関しては米国での経営不振も近年話題に挙げられているけど、この業態は間違いなく昭和→平成日本の代表的なビジネスモデルの一つと言えると思います。

この中でやっぱりダントツにすごいなと思うのがファースト・リテイリング(ユニクロ)かなあ。「ユニかぶり」なんて言葉も出るほどです。

因みに、本書の中ではスターバックスもカテゴリー・キラーとされています。高価格戦略というか、スターバックスは完全に差別化の戦略ですよね。
珈琲系はやっぱりセブンカフェとかマックとの競争やサードウェイブも視野に入れないと戦略を語ることはもはやできないけど、いずれにしろ何がいいたいかというと、

「小売業と製造業は形を変えても絶対残るし、忘れちゃいけない」ということなのですよね。

私やっぱり製造業好きだし、製造業の会社に深くかかわることが多かったので、いろいろなビジネスはやっぱり、製造業から生まれると今でも思っています。

今回はそんな話。

リアルビジネス忘れちゃだめだよね。という話でした。

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