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実はコロナで「困ったことになっている」ことの大半は元々あった自分の「弱み」とか「課題」が顕在化しているだけなのかと思ったりしている。-個人編(ミュージシャンにはたぶん耳の痛い話です)

程嶋です。昨日は高木トリオありがとうございました。

このご時世でも本当にこのトリオはおかげさまで安定した人気でして。(ピアノとドラムがアイドルなので・・・)ろくすっぽ告知もしないうちに席数限定の会場での回覧はSold Out。有料配信もたくさんの方にご覧いただき、ありがとうございます。9月の里代子のバースデーライブも瞬殺で完売だそうです。次回高木女子トリオは10月のハロウィン@MEGです。
昨日3人で相談して衣装の方向もほぼ決まりましたがアゲアゲなイベントになること間違いなしです。

8月私が出演したいくつかのライブは本当ににぎわっていて定員いっぱいまでお客様が入っていて、お店が必死で皆様の手を消毒したり入り口ではお客様の体温を測ったり。こんな時でも本当にありがたいなあ、と思っていました。

・・ん??

そう、確かにお客様をお呼びしづらい状況ではありますが、動いている人は動いているんです。

ライブに来られなくなってしまった方は医療従事者の方や、会社から「直帰」を命じられている方、テレワークで家から出ていないので夜の街(笑)に出にくくなってしまった方、ご高齢・・・など様々です。

ただ、その中に
「今までは一生懸命出演者が誘ってくれるから通っていたけど、
「コロナでいけません」と断ることができるようになった。」

と言う方は、少なからずいらっしゃるのではないかと考えています。

そしてそういう人は本当に見たいものには来てくださいます。

前にどこかの記事に
「今応援してくださっているのはもともとの自分の大切なファンの方だから大事にしましょう」と書きましたが、正直私は今、

「あれ?私ってファンとかいるのかな??!!」
というところまでたち返っています。

自分の価値は何なのか、ちゃんと考えないとな。と思います。

さて、ちょっと角度を変えましょう。

一方で「助成金、補助金関係」は、私今回いろいろとメリットをいただいています。申請したものは全て不備なし一発で通ってます。
国保はそこまで収入減らないからだめで家賃給付は決算書に入れてなかったから(なんせ昨年からやっと完全脱サラ&青色申告だったので)もらえなかったけど、昨日文化庁の助成もいただけることになりました。
頑張って事業計画書いて良かった。

先日WIM CHATでアメリカの状況とかも聞きました。
「いろいろ助成はあるけど調べないといけないし手続きには手間がかかる」のはどうやら国際的に共通らしいです。そりゃそうだ。
みんなの税金いただくんですもの。今私たちの業界がもらっているお金は自分たちの子供の世代の赤字国債だからね。(あ、国レベルの課題噴出はまた別の機会に書こう・・・。)

まだ時間がとれなくてあんまりちゃんと国際比較とかはしていないけど、日本の補助制度って実はちゃんとやれば今回結構手厚いです。さらにどうやらまだ特例で今年度分からの青色申告も受け付けてくれるらしいし。
ようは今までお金周りをちゃんとやってくれる人はちゃんともらえるものもらえるんです。みんな、一緒にちゃんとやりましょう。私も今年は簡易青色じゃなくてちゃんとやります。。
(くそう、家賃欲しかった・・・新宿区だからそこそこするんだよ・・・(本音))

でも、そもそもやっぱりミュージシャンて財務基盤が弱すぎるんですよね。私もだし。。。お店もだけど。。。もちろんその根っこは初めに書いた動員問題でもあるけど。こないだ先輩ミュージシャンともお話をして、本気でこの業界で仕事を続けていくなら「この状況でも」ちゃんと収入を得られるようにならないといけないんですよね。

なぜ今この話をするかというと。

文化庁の助成金て実はこういう状況のミュージシャンが使うためのものです。

・技術を磨く
・プロモーションをする
・会計とかガバナンスをちゃんとする

ためのお金を申請できます。みなさん是非。期限はあとちょっとだよ。

・・・

というのが半分。

あと半分は昨日この助成決定と〚アートにエールを〛のギャラが振り込まれた直後に11月に決まっていたとても楽しみにしていたイベントが飛んじゃった事が引き金になりました ・・・。CD発売直後だし、地元だし、他に出演が決まっていたミュージシャンとも仲良しなのでとても楽しみでした。。。

とはいえ、実行委員会の中に入っていたプロミュージシャンの方たちはこんな状況でギリギリまで開催を探ってくださっていたはずです。
本当にありがとうございます。どうかご自身を責めないでいただきたいです。

同じ月に同じ地域で開催されるイベントの主催からも
「今年は協賛が集めづらすぎる」
「そもそも人を集めていいかもわからなくて形式を工夫するのが大変」

そして
「それでもやりたいから協力してほしい」

というお話を伺っています。

・・・難しいよね。

でも私は最近こういう深く傷ついたときは、「悲しい」と思考停止をせずに、きっちり前向きに、そして建設的に状況を打開できないか思考を深めることにしています。
これはこれで精神力が要りますが。幸い今私には支えてくれる仲間がたくさんいるので、きっと打ち勝っていける、と自分を奮い立たせています。

フェス。いいよね。楽しいよね。
でもそれってどこからお金が出てるのかな?
誰が何にお金を払ってくれているのかな??
ゴールは?効果は?継続性は・・・?

同時に。
私こういうお仕事ではミュージシャンのブッキングも任されたりするので。

私がブッキングするミュージシャンのギャラ相場とかは守りたいとか、
キャンセルになっちゃったらこっちでブッキングしたミュージシャンは預かっていたスケジュールを埋めないと、とかバーターで仕事回さないと・・・とか。そういう問題も一気に噴出します。

難しい問題だけど、これも普段からある問題です。

・・・。

頑張ってリカバリーしていこうかと思います。

仕事があることは当たり前ではないこと。

音楽ができることは当たり前ではないこと。

音楽でお金がいただけるのは当たり前ではないこと。

理解しつつ立ち向かっていきたいです。


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