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プライド・パレード2022@ロンドン

ロンドンで毎年行われているLGBTQA+のイベント、Pride in Londonに2022年7月2日に行ってきたので、その時のレポです。今年は50周年!!

当日はパレードがスタート12時から、私はPicadelly circus 周辺というパレードルート後半部分で見ました。一応早めに11時半に到着、ギリギリ沿道の一列目を確保できました。
パレードが到着したのは12時半過ぎ、バイクの集団でスタートしました。

LGBTQA+関係だけではなく、企業やNHSの医師など、色々な団体が参加していて大盛況でした。

First Aid教えてる団体。救急車がノリノリでサイレン鳴らしてて楽しかった。
医師の団体。スクラブがデコられてる。


こちらの聴覚障がいのある方々の団体が通る時は、スタッフさんが教えてくれて皆んなで手話でお出迎えしました。両手ひらひらは拍手を意味するみたい。LGBTQA+ってだけじゃなく、こういう差別にも向き合っていきたい、そしてそれを問題として認識してる国なんだなあと思いました。

みんなでひらひら〜

Trafalgar Square のステージではAva Maxがヘッドライナー!大好きなアーティストなので実際に聞けてよかったです。手話の人も最高、そしてこれだけ手話担当者に画面割くのもさすがだと思いました。

Ava様素敵
ステージ横のスクリーン

LGBTQA+に関する差別や問題には、国家や政治、宗教など色んなことが複雑に絡まり合ってるんだと感じました。あとこういう時、自分の出身国主張するのね、さすが移民の国。お姉様方も国際色豊かで歓声が上がってました。

ウクライナの団体
台湾の団体、同性婚可能になったのお祝いしてました。おめでとうございます、日本も続いて欲しい。


フィリピン!!帽子が素敵。
ラテン系の団体
素敵なお姉様 その1
素敵なお姉様 その2
素敵なお姉様 その3


元々欧米ではLGBTQA+に理解があることは知っていましたが、現地で実際に見ると、改めてそのパワーと日本との違いに圧倒されました。感動してしまった。LGBTQA+だけでなく、人種や文化、宗教、それぞれの人が抱える問題に取り組んでいこう、違いを認めていこう、というのが肌で感じられてよかった。
カトリック教会の団体も出ていて、どよめきが起こりました。あとこういうところで驚けるのも、すごい。国旗見て、周囲で「あ、ナイジェリア!」「あそこの地域は…」って会話が周りでなされてて、色んな意味で自分の知識不足を感じたし、そういう知識が一般に浸透してるのかな、と感じた、

かっこいい!!!
「ホモ嫌悪の神は信仰しない」強いメッセージ


一方で、50年前から参加して未だに戦い続けている人たちも。すごい。パレード自体は素晴らしいと思う一方で、本来こういうイベントがなくても、みんな当たり前にそれぞれの違いを受け入れて、差別がないのが理想よね、とも。イベントがあるということ自体が、未だに厳しい状況を象徴しているのかな、と思いました。

まだ戦い続けてる。

そして、意外とレインボーフラッグ以外のフラッグが少なかった。あってもLBTがほとんで、たまにパンセクシャル、ノンバイナリーみたいな。もっと色々あると思ってました。

個人的感覚では”LGBT”はかなり認知されている感じがしました。一方で、マイノリティーの中でもさらにマイノリティー、LGBTQ以外の方々にも思いを馳せてしまう。例えば、いわゆる「A」である、アセクシャル、アロマンティック(そしてそのグレーゾーン)の人々は、こういう「愛!同性婚!!」みたいな時、少なからず取りこぼされているような、認知が低いような気がしているので。そういうところも今後良くなっていくといいな、と思いました。(余談ですが、アセクシャルのフラッグはちらほら見かけたけど、アロマンティックは一人だけしか見なかった。アロマンティックのが少数派なの??)

今回、全体を通して感じたのは、批判もあるけど、でもこういうことを考えるきっかけになって、当事者の方の中には、一人じゃないんだ、って勇気づけられる人もいるんじゃないか、ってこと。

日本と比べて理解があるとはいえ、やっぱり割合としては少数派になってしまうし、その中でも細かく分かれてる、グレーゾーンも含めればもっと。だから日常生活で自分と同じような人で出会うことは、カミングアウトしていても少ないんじゃないかと思う。そういう人達が、このパレードで、自分と同じような人、そしてその存在を指示する「多数派」も含めた人々を見ることは、少なからずプラスになるんじゃないかな。

お祭りみたいで、変に堅苦しくなく、皆笑顔でお互いの存在を讃えあう、それは自分の性的志向とか人種とか宗教とか関係なくて。とても素敵な空間でした。

かわいい、テントに入るという発想最高

今回色々なことを考えて、こういう話題をもっと色んな人と話してみたいな、と思いました。周りにはほとんどLGBTQA+の人や勉強している人がいないので。せっかくなので機会を見つけてみたいな、と思います。ハッピープライド!だけでなく、その一歩先へ。

結局はこれよね、「許容するのではなく、受け入れる」


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