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短期留学(ほぼ旅行)の備忘録①

 パンデミックも落ち着いてきた夏。
2週間のタイ短期留学。たしか名目は語学・文化交流。参加理由はゼミの先生に誘われ、夏休みの思い出が欲しかったというシンプルな理由。

空の旅



友達もいないなか不安4割、期待6割で出国。およそ6時間の機内は快適でも不快でもなく、そわそわしてた。後輩に旅行会社の人だと思われてたのは恥ずかしかった笑
ほぼ順調に飛んでいた飛行機は着陸寸前で足止め。バンコクのスコールにより着陸許可がでない。許可されるまでに上空を15分ほど旋回してたかな。やっと着陸できたと思ったら、今度はドッキング?が出来ない。扉が開くまでに20分くらいかな、結局到着は1時間ほどの遅れ。
空港の入り口には、ゼミの先生と現地の学生がずっと待っていてくれた。でも誰もSIMがないから状況を報告できず、待機組には少々申し訳ない気持ち。


いざバンコク、大学へ。


なんやかんやありながらも、タイ大学のバスへ乗って学内にあるドミトリーに出発。車内は、洪水の影響で水浸し(窓が閉まらなかったらしい)。日本人学生は2時間の時差に興奮しながら、タイ語の標識や看板にみんな目を輝かせてた。
日本語学科の学生が迎えに来てくれていたので、会話は日本語。2時間ほどで大学に到着。なんだか綺麗な外装。ちょっとタイ、、、意外と進んでない?1日目は早々に部屋で休みました。さすがに散策する元気なかった。

2日目

  1. 環境を考えるホール

  2. 大学図書館

1.環境を考えるホール


まずは、大学散策(with buddy)。ここで考えさせられたお話。
そこは環境について考える場所で、humanityのHを模した形状のホール。ここでは現在進行している地球温暖化をはじめとする諸問題について研究している。館長によるホール案内と講話。以下お話要約。
タイでは、長年洪水に悩まされていて、同時に世界では水不足による砂漠化が年々深刻化している。北極では氷が解け欧州では高温によりに人が死んでいく。種が存続していくために欠かせない水。その水をできるだけゆっくり循環させる方法をここでは考えている。この研究の一環としてホールの形。建物をできるだけ低くし、水が時間をかけて流れていく構造にする。また、太陽光を存分に集める可能な限り電気を使わない。さらには、建物自体を自然に溶け込ませる。棚田状にした建物側面で野菜や果物を育て、自然物(今回は竹)で出来た東屋を作り自然の風だけでも十分進める空間を演出する。建物で出来た野菜は誰もが勝手に収穫して持ち帰ることが可能。(ここですごいのは乱獲や横暴な人が出ないこと。日本でこれを採用したらややこい事になりそう。)
 10年前のバンコクは川はゴミだらけ、リサイクルやリデュースという概念すら存在しなかった。しかし、タイ大学の環境保護の考えが徐々に広まり、バンコクの中心部ではごみが激減した。ただ、北部や田舎は依然としてゴミだらの場所が散見され、解決したとは言い切れない現状はある。

講話の中で初めて聞いた「クライマタリアン」という考え方。

「クライマタリアン」とは、長距離輸送に伴う二酸化炭素排出量を減らすために地元産の食べ物を摂取するなどして、気候変動に悪影響を及ぼさない食事をする人。

英辞郎on the web より

この考えに基づくと、まずは地産地消、野菜に重心を多めに置くこと、食品ロスを減らすことが良いとされる。肉を食べてはいけないとするのではなく、環境負荷の多い牛製品は避けると良いらしい。なんでも、牛を飼育するためには森林伐採、水が他の家畜の比ではない様子。
 私は、チーズ大好きマンのため、牛を避けることは難しい。牛以外では、地元産や日本産の野菜や魚、食材を選び、食べきれる分だけを買うことを意識するようになった。

これは大きく言ってしまえば世界平和につながると思ってる。あまりにも大げさだけど、戦争の原因には富んだ地を求めて起こすものもあると思う。だったらせめて、環境破壊による被害者が1人でも減ったらいいな。くらいの感覚でやってみてる。

2.大学図書館


次は大学図書館。ここは日本の図書館を想像するよりも、温泉パークとかを思い浮かべると良い(適切な施設が思い浮かばない)。建物は4階建てで、上に行くほど静かさが求められる。1階は、基本的におしゃべりOK。ユーチューブやポットキャストを撮るスペースやボードゲームを楽しむスペースが設けられている。続いて2階。ここは「ちょっと勉強しようかしら。」の人のためのスペース。なぜか映画鑑賞スペースやちょっと暗めのラグジュアリーなスペース、大小会議室も備えており、グループワークも可能。もちろん勉強は静かに行っていた。3、4階も基本的には同じだが、漫喫のような仮眠用個室が備えられていた。
学生が思う存分勉強ができるように施設投資を行っていた。学生や教師から要望があれば、ゲームセットや各スペースの備品を学校が購入してくれる。
タイの学生が勉強に打ち込める一つの要素になっていると思う。

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