「占星術殺人事件」の話(ネタバレ無し)。
十角館ですっかりミステリー沼に出戻りし、
片っ端からお勧めミステリーを読み漁っていた時に読んだ一冊、「占星術殺人事件」。
これも割と有名なので、読んだ方も多いかもしれないが、念のためネタバレは無しで。
人の体を切って合成して、完璧な人間を作るという妄想を持っていた画家が殺されて、その6人の娘も殺されるという過去の未解決事件。
それを探偵と助手が推理するというものだ。
色々なところで冒頭が読みにくいとか、冒頭で挫折したとか言われていて、どんなものやら?と読み始めたが、確かに読み辛い!!
この冒頭というのが、死んだ画家の手記で、占星術やら怪しい儀式やらの解説や羅列で、
確かに私も軽くめげそうな読み辛さだった。
だが、これも割と大事な伏線なのだ。
読みにくかったら飛ばしてもいいよ、という人もいるかもしれないが、私は出来るだけ読んで欲しい。その後の謎解きを考えるのには重要な手がかりだと思う。
途中、探偵とその助手が推理をああでもないこうでもないと考察するのだが、それも結構長い。
そこも、軽い気持ちで勧められないところではある。
ただ、やはり真相がわかった時のスッキリ感がすごいのだ。
謎が解けると犯人もわかるのだが、うわー、そう来たか!!という感じだった。
これ以上何か言うとネタバレしてしまいそうなのだが、こちらも本当にお勧めだ。
読み辛さの先の真相を、是非に。
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