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9月

夕方までは 晴れるらしい
タオルで色とりどりの窓辺

隙間から 借景を見つめる
毛玉の背中が 視界の隅に

自分の中で アニソンの分類
どこかで聞いたような
たくさんの音数 高いキー
落ち着かなくて「ストップ!」

いつもの温度に戻ったら
穏やかに 言葉を探す

せがむ毛玉に まあだだよ
借景の位置へ 戻って行った

お腹が空いて 冷蔵庫を開ける
すぐに食べられるものは ない
寒天でコーヒーを固め
冷えたら 蜂蜜をかけよう

少し暑い9月 日曜の朝
室温が28℃になったら そしたら
フィルタを掃除したエアコン
早速 点けるんだ
借景とは またしばらく
逢えない日が続くだろう

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有島緋ナとして、初めて有料で公開した詩のマガジンです。 作者である私がラジオ配信で朗読したものございますので、あらかじめご了承くださいませ…

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