見出し画像

新しくない世界

聞こえなくなったサイレン
慣れてしまったのかな

あんなに人がいない街を見て
変われるかもしれないと思ったのに
良くない戻りかた
底に溜まった不安が叫び出す

どんな考えも自由でいい
信じたいものを信じればいい
押しつけなければ
巻き込まないなら

その駅の中央改札前では
怒鳴っていた「騙されている」

大きな声は 耳を塞ぎたい
聞きたくないよ 怖いだけだ
私がいないところで
好きなだけ 威嚇すればいい

どんな考えも自由でいい
信じたいものを信じればいい
脅さなければ
捻じ伏せないなら

どんな考えも自由でいい
信じたいものを信じればいい
押しつけなければ
巻き込まないなら

聞きたくないサイレン
遠くで鳴り続けている

ここから先は

0字
すべてオリジナルで、今後の更新頻度は二週間に一度を目標にしております。 マガジンをご購入いただきますと、2020年度中にこちらのマガジンで公開する作品をすべてご覧いただくことが可能です。

有島緋ナとして、初めて有料で公開した詩のマガジンです。 作者である私がラジオ配信で朗読したものございますので、あらかじめご了承くださいませ…

サポートしてくださいましたらうれしいです。いただいたサポートは、今後の記事内容の質を高めるため、大切に使います。いつもご覧いただいてありがとうございます。