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RIDDLEという居場所

RIDDLEについていろいろなことをいうのはこれで何度目かなのだけれど、毎回違う気持ちの高ぶりで文章になってしまう。

ちなみに前エントリーはこちら(アメブロ)
初めてRIDDLEを見た夜      RIDDLE
'16年WESTワンマン(ワンマン初見かな?) RIDDLEワンマン@O-WEST

僕が「地元のバンド」で一番最初に好きになったのがRIDDLEというメロコアバンドだった。中学2年生の時だった。

中学に上がって迷わず吹奏楽部に入部したのだが、思い描いていた吹奏楽ができずに嫌になり、出会ったのが「ロック」という音楽ジャンルだった。ちなみに今思えば僕がおもってたロックは「ミクスチャーロック」というジャンルだった。

どうやら近所にKYARAというライブハウスがあるらしい。the telephonesの地元らしい。他にどんなバンドがいるのだろう。RIDDLEというバンドがいるらしい。聞いてみよう。

中学2年生にできる情報収集なんて、ブログを読み漁る、くらい。ボーカルタカヒロさんのブログ、マジで全部読んだと思う。多分俊輔さんのも。
そこで判明した「春日部共栄高校吹奏楽部出身」という輝かしすぎるステータスがRIDDLEにのめり込んだ一番大きなきっかけだった。

春日部共栄高校の吹奏楽部というのは、埼玉県の吹奏楽キッズなら一度は憧れる、ラスボスみたいな部なんです。演奏会行ったことある。僕も小学校でラッパにのめり込んでいた時は、カスキョーに入りたかった。

吹奏楽をやっていても、バンドやっていいんだ。
謎の呪縛から解かれたのかもしれない。

そして彼らがブログで語るツアーの話、素敵な仲間のバンドの話。
バンドってすごい。
音楽を鳴らすってすごい。
ライブハウスって、すごい。
そんな漠然とした憧れが高まっていた頃リリースされたのがこの曲だった。

カッッッッッッッッッッッコいい・・・・・・。
(俊輔さんがドラムを叩いているぞ・・・・?!)

初めてCDを予約した。
毎日聞いた。
それは僕が翌年には部員数70人を超える巨大部の部長になった時期と重なった。

それから起きた、本当にすべてのことと、この曲は結びついている。
部長が嫌だったこと。学校がしんどかったこと。勉強する意味がわからなかったこと。バンドを組んだこと。親戚が他界したこと。受験。卒業。KYARAに通い始めたこと。高校生活。新しいバンドを始めたこと。KYARAに出たこと。不登校。卒業。大学生活。演劇を始めたこと。留学。帰国。大学生活。

もっともっと、いろーんなこと。
そしてその間もずっと、RIDDLEは夏にこのColor of Smileというイベントを打ち続けている。

このイベントは本当にすごい。いい意味で、トップオブ 内輪ノリイベント。
こんなにたくさんの地元バンドが一堂に会するのに、みんなぜーーーーーーーんぜん違うジャンル。だけどみんなライバルで、大事な仲間で友達で。お客さん同士もバンドマンとお客さんも、バンドマン同士も、もちろんハコの人も、まるで同窓会のように「久しぶり!元気?!なにしてんの?ライブ来てよ?!」みたいな会話を繰り広げる。

中身は同窓会と同じでも、同窓会となにが違うのか。
それはくる人みんなが「北浦和の音楽」という公約数を持っている、ということだ。これは本当に、本当に尊いことなのだ。
隣の人との距離が近いようで馬鹿みたいに遠い現代において、このようなコミュニティーが作られるというのは奇跡なのだ。

ところで僕が「表現」の持つ大きな役割だと思っているのが「居場所を作ること」と「感情記憶装置であること」だ。音楽は特に「感情記憶装置」というファンクションが大きい。

僕にとってRIDDLEはずっと、その頂点に立ち続けている。
北浦和はいつだって、本当にいつだって僕の味方で、
北浦和のバンドの曲を聴くと、ライブを見るとふわっと思い出すたくさんの感情がある。

というかこの「表現」に対する哲学はRIDDLEによって作られたのかもしれない。
たぶん、RIDDLEを知らなかったらバンドをやっていないだろうし、バンドをやっていなかったら、留学するまでに舞台にのめり込まなかっただろうし、照明や舞台技術に興味を示さなかっただろう。

これってすごいことだと思わない?
多感な10代をバンドという生き物と共にして、こうやって何年たってもこんなクサいこと言えるんだぜ?

めちゃくちゃ幸せな人生だなあ、と思う。こんなにラッキーな人生でいいんだろうか。


ここ数日、本当に一体なにを信じたらいいのかわからないことで溢れている。そんな時にライブハウスは、自分を守るシェルターとなってくれる。僕は僕を信じたらいい。そう思える環境にいることがどれだけ幸せで、ありがたいことか、噛み締めながら、

レポートを書きます!

ここまでで1927文字なんですが、一言でまとめると
RIDDLEめっちゃ好き。

16周年おめでとうございます!!!!

ちなみにこちらはKYARAについて書いた記事です。
さいたま生まれライブハウス育ち

いただいたサポートでココアを飲みながら、また新しい文章を書きたいと思います。