すきなこと500 vol.4:ラーメンズ
「自分が応援している人が突然引退を表明したらどう思うか」
というのはみんな常に考えていると思う。
まさか自分に降りかかるなんて思わずに。
12月1日、大尊敬している小林賢太郎さんがパフォーマーとしての引退を表明された。
あまりにも突然で、その日はなんだか元気が出なかった。
トレンドに入った「美大じじい」「産卵シーン」が切なかった。
実は、私がラーメンズと出会ったのは最近で、アメリカ留学中のことであった。向こうの授業で「ゴドーを待ちながら」について扱ったとき、あまりにも理解に苦しんだので日本語でいろいろ調べていたら、ラーメンズの「後藤を待ちながら」に出会った。
それから狂ったようにラーメンズを見た。
これを見て、思った。
「私も書こう」
それから私は短編を書き始めた。
みんなが感じているはずの、この世と自分の間にある小さな溝を一生懸命覗いて、言葉を紡ごうと思った。
小林賢太郎がいなかったら、ラーメンズじゃなかったら、私は多分脚本を書いたりしなかった。生まれなかった世界がたくさんあった。
書くということはやめないそうだ。
これからも賢太郎さんが書く世界を楽しみにしています。
たくさんのリスペクトを。
いただいたサポートでココアを飲みながら、また新しい文章を書きたいと思います。