チェコ クトナー・ホラへの1day trip
今回は留学に来て初めて遠出した、クトナー・ホラへの1DAYトリップの思い出を忘れないうちに書きのこしておく。最初に言うと本当に素敵な町だった。
プラハ~クトナーホラ
クトナー・ホラは、プラハから電車で1時間近くの場所にある、山あいの小さな町。名前を聞いたこともなかったのでそこまで期待せずに行ったら、緑に囲まれて落ち着いたかわいくて素敵な町だったので記録に残しておこうと思う。
プラハ中央駅で切符を買って、電車に乗り込む。私自身、ヨーロッパの電車に乗ったのは初めてだったため、色合いはカラフルだったけれど、ハリーポッターに出てくる汽車のような、扉と椅子の配置にテンションが上がった。
電車が動き出してから車掌さんが切符を拝見にくるシステム。ヨーロッパの穀倉地帯っていう感じがする窓からの景色は、壮大な耕地や草原が広がり見ごたえ抜群。
聖バルボラ教会
クトナーホラ駅に着いたら地元のバスに乗って、まず向かうのは聖バルボラ(バルバラ)教会。世界遺産にも登録されている後期ゴシックを代表する建造物。
聖バルバラというのは、鉱員の守護聖人。というのもこの町は13世紀以降、銀鉱山により繫栄した町。この教会の建設資金のほとんどがカトリック教会ではなく市民たち自身により調達されたという特徴もあるよう。
外観は特徴的な装飾が施された柱状の塔のようなものがたくさん立っており、色使いも相まって魔女の城のような雰囲気を感じる。
中に入ると、ゴシック様式らしい空に伸びるような高さと、石の素材むき出しの柱から力強さを感じる。その迫力から、この場所が命がけで働く鉱員たちの祈りの場であったことを再認識させられる。
その後、パラツキー広場へ戻って周辺のレストランで昼食。
道中の街並みも美しい。(道中、地元の子どもと思われる少年が道にあるピアノでブルーバード(『NARUTO』の主題歌)で弾いていてびっくり。アニメの影響力を感じた。)
墓地教会
バラツキー広場から30分ほど歩き、個人的に一番楽しみにしていた墓地教会へ。
お墓に囲まれたこの教会。この教会の特徴はなんといっても、見渡す限りの人の骨。『地球の歩き方』でここの衝撃的な写真を見てから気になってしょうがなかった。怖いとか思うのかなと思ったが、意外とそのような感想は抱かず、きれいに積み重ねられた骨やがいこつを目の前に奇妙な感じがした。ここまでたくさんの骨を目の当たりにしたのは初めての経験で、骨で作られたシャンデリアなんかをみていると、うまく言葉には表せないが不思議な感じだった。さすがにここは写真撮影NGだったのでぜひ検索していただきたい。
おわりに
墓地教会を見終えると、1時間に1本の電車が迫っていたので走って駅へ。
この旅で最も心動かされたといっても過言ではない帰りの汽車の窓からの景色。夕焼けに照らされて黄金に輝く果てしない大地、そしてたまに見えるその中で生きる人の姿。ヨーロッパに来ちゃったんだ、ここで1年過ごすんだっていう実感がわいたし、この景色は忘れたくないなと思った。
(景色にひたりすぎて写真撮るの忘れた泣)
人が多すぎず、こじんまりとした、心落ち着く素敵なまちクトナーホラ。
機会があればまた行きたいな。
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