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続NOと言える日本人になろう さもなくば、、

はるか遠くに見えるボートに向かって、私は漕ぎはじめた。おそらく20分はたっていたであろう。私のチャレンジは終わった。

午後はもうボートを出さないということなので、帰れるのが嬉しくなっていたが、ビーチハウスにつくと、オーナーが現れた。実はオーナー、二日酔いで午前中は寝込んでいたが、日本人2人があまり楽しめなかった話を聞いて出てきたのだ。

午前は悪かった。夕方は最高の場所に連れていくよ。

いやいや!もう満足です!親切にありがとう!といおうとしたら、夫がありがとう、宜しくと言った。彼はもう少しやりたかったようで、オーナーがいるんだから大丈夫!と、私を全力で説得した。

結局、オーナーの親切心に答えなくてはならない気がして、私はNOを飲み込んでしまったのだ、、、

英語は、イエスかノーしかない。だから、ノーと言えばいいだけの話なのだ。ノーと言われても、相手は別に傷つかない。
でも、どうも、相手に失礼になるかもと思い、伝え方に悩んでしまう。
なのにNOと言えなかった私には、さらなる地獄が待ち受けていたのだ。

連れて行かれたのは、ウィルクス。フィジー屈指のエキスパートポイントだった。

面倒見のよさそうだったオーナーは、波を待つポジションに案内してくれたあと、I love surfin!と言い残して、大波を捕まえていなくなってしまったのだった。

続く

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