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「noteで読まれる記事」を書くための7つのコツ

2020年1月に開催された「note勉強会」。編集者のひものが、そこで学んだ「読まれる記事を書くためのコツ」を2500文字、7項目に分けて紹介する。

上がらないギャラ、同業者に会えば「本が売れない」「将来が不安」と不景気な話ばかりの出版業界。バッドな業界で働く自営業者として10年後もグッドバイブスに生きるため、なにか始めなきゃなぁ…、と思った編集者のひものです。

というわけでまずは4億円調達オフィス移転など、景気の良い話ばかり聞くnoteさんを尋ねることにしました。note勉強会で学んだ「読まれる記事を書くためのコツ」を自分の解釈を交えつつ紹介します。

コツ1 「1記事1テーマ」に絞る
書くことに熱中すると、つい情報をアレコレとたくさん詰めたくなるもの。しかし、1記事にテーマを2つ以上込めるのは厳禁。なぜなら、読者が読みづらくなるから。

これはnoteだけでなく本やYouTubeでも徹底されていることです。「やせてお金も増えてアメリカ通にもなれる本」の企画なんて通りません(もし実現したら逆に読んでみたい)。好きな本から芸能スキャンダル、映画『パラサイト』についてまで横断して語る動画なんてクリックされません。

ちなみにYouTubeを覗くと、堀江貴文さん中田敦彦さんも「1動画1テーマ」を徹底していることがわかります。好き嫌いは別として、2人の適応能力の高さには驚きです。

コツ2 冒頭で「記事の概要」を紹介する
記事の冒頭が退屈だと、最後まで読まれる可能性はかなり低い。「テーマ」や「読みどころ」を少しでも早く伝えられるよう、冒頭では「記事の概要」について紹介しよう。

忙しい現代人に、書いた記事を読了してもらうのは至難の業。一行目がつまらなければ、すぐ別の記事やアプリに移るという人もいます。

最後まで読んでもらうためには、記事の構成や魅力をできるだけ「早く伝える」ことがが重要です。たとえば、冒頭で「テーマ」や「目次」「読みどころ」を紹介するなど。もしも書き方に迷う人は、まずは自分のお気に入りの記事や本から学ぶといいかも。

コツ3 見やすいようこまめに改行する
改行のない横書きの文章は読みづらい。読者の負担を少しでも減らせるよう、こまめに改行しよう。

本と違って、スマホで読む文章には改行が必須です。なぜ改行のない文章がダメなのか、以下の2つの例を見ていただけるとわかるはず。

【改行のない文章】
むかしむかし、あるところにおじいさんとおばあさんがいました。おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯に行きました。おばあさんが川で洗濯をしていると、どんぶらこどんぶらこと、大きな桃が流れてきました。おばあさんはその桃を家に持ち帰りました。桃を食べようと包丁で切ったところ、中から元気な男の子が飛び出しました。子どもがいなかったおじいさん、おばあさんは大喜び。桃から生まれた男の子に桃太郎と名付け、大事に育てました。

【改行のある文章】
むかしむかし、あるところにおじいさんとおばあさんがいました。おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯に行きました。

おばあさんが川で洗濯をしていると、どんぶらこどんぶらこと、大きな桃が流れてきました。おばあさんはその桃を家に持ち帰りました。桃を食べようと包丁で切ったところ、中から元気な男の子が飛び出しました。

子どもがいなかったおじいさん、おばあさんは大喜び。桃から生まれた男の子に桃太郎と名付け、大事に育てました。

コツ4 タイトルは15〜25文字
タイトルには丁度いい長さがある。短すぎると「記事のテーマ」が伝わらない。長すぎると「何が言いたいのか」が伝わらない。
コツ5 タイトルは「具体的」に書く
タイトルが抽象的だと、いくら記事が魅力的でも読者を引きつけられない。記事の魅力が読者にすぐ伝わるよう、タイトルは具体的なほうがいい。

たくさんの人に読んでもらうためには、タイトルも重要です。ネットニュースの世界でもタイトルの適切な文字数は15〜30文字ほど(東洋経済オンラインは20〜21文字、現代ビジネスは25〜30文字)。

noteの場合、長すぎるタイトルはTwitter上で省略されてしまう可能性があるため、25文字以下に抑えるといいそうです。

あと記事の内容をわかりやすく、瞬時に伝えるためにも、タイトルはなるべく具体的に書くことを意識しましょう。

抽象的なタイトル:noteで良質な記事を書くための方法
具体的なタイトル:noteで読まれる記事を書くための3つのコツ

コツ6 見出し画像を入れる
見出し画像を入れるだけで、読者の目に留まる可能性は高まる。記事の内容に沿った画像を必ず挿入しよう。

身も蓋もない話ですが、「見出し画像のない上手な文章」より「見出し画像のある下手な文章」のほうが読まれる気さえします。

とはいえ、文章のテーマに沿った画像を毎回用意するのは面倒です。でも、そこはさすがnoteさん。「みんなのフォトギャラリー」機能を使えば、ほかのクリエイターが投稿した画像を、自分の記事の見出し画像として貼ることができます。ちなみに画像サイズは、2:1がおすすめとのこと。

コツ7 「ノウハウ」「体験」「趣味」について書く
読まれるためのコツはわかった。じゃあ、何について書けばいい? たくさんの人に読まれることを目指すなら、「独自のノウハウ」か「体験の振り返り」か「熱く語れる趣味」をテーマに選ぼう。

少し意地悪な見方をすれば、普通の人でも書けて、かつnoteでも読まれるテーマがこの3つ。だからnoteさんが推奨しているような気もします。どうしても書くことが思いつかない人は、この3つから選ぶと良さそうです(だから私はノウハウ記事を選びました)。

正直に言うと、私は自分の文章にまったく自信を持てません(自信を持った瞬間、間違った方向に行く気がするから)。自分の考えやノウハウを人に明かすことにもどこか後ろめたさを感じます。

そんな後ろ向きな私の背中でさえ押してくれたnote勉強会。編集者として書くリスクもあるだろうけど、書かないリスクもあると思うので、なるべく書く習慣を続けたいと思います。


Twitterで「グッドバイブスな日常」をつぶやいています。

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