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子育ての心得

子供は、なんだかわからない種を撒いて出てきた芽のようなもので、
それがかぼちゃなのか茄子なのかトマトなのか、
そして花なんだか木なんだかもわからない。

それを大人はキュウリだ!と決めつけて、
花を咲かせ実をならそうと必死です。


キュウリに必要なのはこの肥料で、こんな土でこれくらいの水分量が必要で、こんな風に育ってたら正解で、こんな風になったら対処が必要!!

キュウリになれキュウリになれと、あれやこれやと手を尽くすけど、葉っぱが違う!生え方が違う!花がならない!実がならない!!と怒り心頭。


そりゃそーだ。
だってその種は世界に1つしかない種だったんだもん。

育てかたも水のやり方も、なんの病気に強いか弱いかもわからない。

その都度具合をみるしかないのだ。

幸いにもその芽には口があるので
話し合うことができる。
いろいろ聞いてみたらどうだろう。

幸いにもその芽には表情があるので
見てみたらどうだろう。

幸いにもその芽には感情があるので
感じ取ってみたらどうだろう。



その芽がどう成長し、花になるのか、実はなるのか、
木になるのか、なんなのかは、自分自身でもわかんないのです。

だけどそれは、そこにある全ての秩序をまもって成長します。

葉は勝手に太陽の方を向き、
土壌さえよければいくら雨が降っても必要な分だけ水をもらいます。

目に見えない微生物や虫と、となりの花や木と、上手い具合に勝手にやっていくので、さほど手はかかりません。





そしてこんなに面白い種はないのです。



なんでか絵本口調になりましたね。笑
わからないってすんごい楽しい。面白い。










おしまい。

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