継体天皇の考察③(母方の系譜)
今回は継体天皇の母方、すなわち振媛(ふるひめ)の系図を少し詳しく見てみます。まず、前回も示した上宮記一云(じょうぐうきいちにいう)に基づく系図を示します。母方の系図は左側です。
母方系図冒頭の伊久牟尼利比古大王(いくむねりひこのおおきみ)は活目入彦五十狹茅天皇(いくめいりひこいさちのすめらのみこと)、すなわち第11代垂仁天皇であるとされ、その七世孫として布利比弥命(ふりひめのみこと)の名が見え、これは振媛を指すであろうから、日本書紀の「振媛は活目天皇(垂仁天皇)の七世孫