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17年のペーパードライバーがリアルドライバーになるまでの道のり

車の運転、再開のきっかけ

強烈に車を運転する必要性が私の中に生まれたこと。それが車と向き合うきっかけになった。

それは、2021年7月に”リトリート”の言葉に惹かれて参加した、長野は佐久市に移住した友人のイベントに参加したこと。

起きたら緑に囲まれてる。最高か!

ゼロ磁場。標高1000m。など、体に良さそうな場所であることはもとより、森に囲まれた中での目覚めに感動した。

しかも、森にいるだけで、余計な心配事が吹っ飛ぶ。
「なるようになる。」「私は絶対に大丈夫。」
という、根拠のない自信に満ち溢れるだけでなく、体が自然と緩み、都会にいていくらストレッチをしてようとも、体は緊張していたのだとわかるほどに、リラックスしてゆく。

そして、心身のパフォーマンスが上がる。

「人間に必要なものは、”森”だ」

そう確信した私は、「森」へ定期的に訪れるために必要なものを考えた時、

車は必要不可欠になるな・・・

と、すぐさま頭をよぎった。誰かに乗せてもらっているばかりでは、自由度がない。

行きたい時に、思い立った時にすぐに森に行けるようになるには、「車」は絶対要素だ。

だがしかし、その時ですでに、免許証を取得してから17年が経過している。
車の運転に対する恐怖心は半端ない。

けれども。もうすぐ私も40歳になる。60歳の還暦まで約20年。その大きなスパンの中で、やり残したことは何か・・・と思い立った時、

それもやはり「車の運転」だった。

個人で世界20ヵ国ほど、日本もそれなりに?旅行してきたが、「車の運転」ができない私たち夫婦は、選択肢が狭かった。

思い立ったら即行動。ということで、リトリートで、自分が人生で手にしたい未来の生活のためには、「車の運転」が課題だと認識したがすぐ、私がしたことは、

「車の再教習の検索」だった。

17年ぶりの再教習

検索してみると、都内だと1回10,000円くらいで再教習が受けられることがわかった。固定の回数をこなす、本格的な教習所での練習だと何十万もするらしいが、いきなりそこまでお金を出す気にはなれず、まずは、、と都内の外れの公道で練習するプランに申し込んでみた。7月末に検索して、8月の最初の日程を抑えた。

久しぶりすぎる運転。。。運転席に乗ることだけで、すでに怖い。ハンドルの位置ってこんなんだったっけ?
助手席には指導員。そして、指導員用のブレーキが付いている。何かあったら、指導員がブレーキを押してくれる、という安心感よ。

そこで、トータル約2時間。まずは、左折だけを繰り返し練習して、慣れてきたら、今度は右折。ハンドルを回す感覚をひたすら体に染み込ませていく。左折も右折も、人通りも車通りも少ない、30キロくらいしか出さなくていい住宅街で安心安全な場所をひたすらとグルグルする。慣れてきたと思った1時間半経過後に、ようやく少し車通りのある、40キロ規制ほどの通りに出てみる。ドキドキ。左折ウィンカー、右折ウィンカーの出し方、走りながら目についた標識は、指導員が解説してくれる。そうやって、古い知識が「そういえばそんなことも習ったかもしれない」と作動してくる。

そうやって2時間が経過。1回目の再教習、完了。

意外と、運転は楽しいかもしれないと思い始める。だがしかし、車を動かすことができても、駐車ができなければ、車は出せない。というわけで、2回目の再教習を申し込んで帰宅。その際、駐車訓練をメインに、というオーダーをしておいたので、2回目の時は、郊外の大型スーパーのガラ空きの駐車スペースで1時間半以上、とにかく車庫入れを繰り返した。ハンドルを切る理論があまり頭で理解できない。やってもやってもあまり納得がいかなかったが、実は駐車に関しては、あまり心配する必要はなかったと今になれば思う。というのも、最近の車はとても進化しているので、駐車する際には、バックモニターが作動して、ハンドル切り替えのラインが見えるようになっている。なので、モニター通りにハンドルを切っていれば、ちゃんとスムーズに駐車できるのである。バックモニター様様!!

再教習は、実はこの2回だけ。一番怖いだろうことは、高速道路に乗ることだと思ったが、その教習は申し込まなかった。教習というより、実地訓練のが有効だと思ったので。

車の運転に慣れている人と一緒にドライブをする

再教習の次は、車の運転に慣れている人とドライブに出かける予定を入れること。基本は、慣れている人が運転するが、たまに運転を代わって、自分も少しずつリアルな運転をやっていく。

高速道路の一区間だけを運転中の私。

最初は運転そのものが緊張するので、あまり長い時間の運転はしない。代わりに、助手席に座って、運転のシュミレーションをしているところはある。高速道路ってこんな感じか。こんなパターンがあるのか。駐車券を取るためには寄せて入るのか・・・と、運転するだろうことを想定して考えながら乗る。

車を所持する決意

とはいえ、他人様の車を運転させてもらうのにも限度がある。教習所の教員には、「せっかく再教習を受けても、車持っていないと、結局また乗らなくなって、運転できなくなりますよ」と言われていたのが引っかかっていた。

レンタカーでもいいじゃん!カーシェアリングとかも流行り出し、それでいいじゃん!!

って思っていたのだが、これがね、レンタカーもカーシェアリングも、どちらかといえば、車の運転の玄人向けのサービスなんですよね。(みま談)

というのも、特に都内のレンタカー場所って、土地が豊富にないがために、かなり難易度の高い場所に設置されているケースがある。駅前の地下に車が収容されていて、そこから借りて車を運転する、みたいな。カーシェアの駐車場所も、結構、道路が狭い場所に設置されていたりとかで、車を出すことそのものが難しい、とか。

さらには、車種によって、運転の細かい操作が違うこと、サイズ感も違うことで、毎度の運転のたびに、「車の運転」に対する「成功体験」がリセットされてしまうのだ。

というのも、運転席に座る→シートベルトする→エンジンつける→サイドブレーキを外す→サイドミラーが開いているか確認する→ブレーキ押しながらパーキングからドライブモードに切り替える

という初動の流れのボタンや位置が、車によって全部異なるのである。

となると、せっかく前回の運転では「出来た!」と自信に繋がっていたことが、「あれ?場所が違う!どこ?あれ?」となって、

その度に、サイドブレーキを外し忘れていたり、サイドミラーが閉じたまま走行していたり、あらゆることがリセットになってスタート時の成功体験が蓄積されないのだ。

レンタカーやカーシェリングであることで「絶対にぶつけられない」という緊張感が増す。もちろん、自分の所持する車であっても、ぶつけない方がいいわけではあるが、そのしっぺ返しが自分だけに及ぶのか、他の利用者にまで及んでしまうのかの影響範囲が頭を掠めるのである。それに、返す時間やガソリンスタンドに寄ることなど、初心者には気掛かりが多すぎて安心して運転できない。

というわけで、
・同じ車での操作や運転に慣れることができる
・いつも同じ場所に駐車することで駐車環境や出庫環境に慣れる
・返す時間や影響範囲を考えず安心して運転できる
というメリットをとって、遂に、車を所持するという大決断に至るわけである。

ちなみに、KINTOという、月額払いのサービスで車を購入することにした。
納車まで約2ヶ月。申込時は、ここ5年くらいで一番緊張した。

マンションから車庫賃貸の申込をし、車庫証明書を提出し、手にしたマイカー!!2021年7月末のきっかけからは、3ヶ月と少し経った、2021年11月3日。遂に、車が来たー!!

トヨタのパッソ。ずっとチョコレート色の車に乗りたかったの。

だがしかし!冬は寒いしね、冬は森が雪まみれだからね、とかよくわからない言い訳をしながら、あまり乗らないまま春になってしまうという。。。


せっかく車があるのだから・・・

このままでは毎月の車代も車庫代も無駄になってしまう・・・
ということで、毎月東京に遊びに来る、地方での運転に慣れた母とドライブを敢行。これは海ほたるに行った時のやつ。

これも走行総距離の1/4だけを私が運転中の時。

車の本領を発揮する”夏”ドライブ

2022年は6月から真夏日を記録して、外を歩くのもままならないほど暑い関東。ここで、日ごろから車に乗る必然性が増してくる。

車庫出しの時間は暑いけれども、一度車に乗ってしまえば、涼しい環境で目的に到達できる。

なんて快適なんだ。マイカー所持者はなんて快適な夏を過ごしているというのだ。

と開眼して、これまでは電車で向かっていたちょっとしたお出かけ先に、車で出かけるようになった。すごく緊張しながらw

運転の失敗談は、右折すべき場所で、右折レーンに乗れずに、何度も左折でぐるぐるしたこと。そうやって自分の失敗パターンを理解していくし、失敗したとしても、その程度だと心身が覚えていく。

左折した後すぐに右折とかのパターンは、左折直後に左折レーンに入ってしまうと右折レーンに入るタイミングを逃しがち。

もしくは右折レーンが混んでいると、うっかり空いている左折レーンに入ってしまって、後から無理やり右折レーンに入れてもらうようにする図々しさがまだない、とか。

降りるべきインターチェンジを降り損ねたとしても、次のところで降りて下道で挽回すればいい、など、失敗したとしてもこの程度、という安心感の積み重ねとちゃんと運転できたという成功体験の積み重ね。

とにかく車の運転の頻度が高まった初夏〜夏で、一気に自身の中での、運転に対する「成功体験」が少しずつ積み重なったことが、運転への自信に繋がったかな、と。

・・・という一連の車の運転の上達を振り返ってみて思うのは、何においても、これだなぁ〜と。

  1. (〇〇できるようになると)決める。

  2. 実際にやってみて失敗と成功を積み重ねる。

  3. 失敗を改善し続け成功を積み重ねる。

  4. 自分に自信がついてくる。楽しくなってくる。

  5. 周りも認めてくれるようになる。

  6. 自分は決めたことは実行できる人だという認識になる。

  7. 新しいチャレンジをしたくなる。

運転だけじゃなく、去年取り組んでいたダイエットもそうだし、今、他に取り組んでいるランニングとか、自己での筋トレとか、起業とか習い事とか、あらゆることに当てはまる。

ということで、人生とは、出来ることを増やしていき、選択肢が増えていく中で、喜びが増えていくものだなぁ〜と。

やらない、も選択肢だし、やる、も選択肢だし。

「出来ない」という、どっちかしか選べない状態ではなく、どっちも選べる状態で、選択できる自分でありたいね、と。

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