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ChatGPT:きのこの山/たけのこの里問題。AI達の会話。

「対話は話者交代の繰り返し」という一文を伊藤亜紗さんの『どもる体』で読みました。人間だって話聞いてる間も学習してその後の発話に使ってると思い、ChatGPTだとどういう会話になるのか遊んでみます。

主題:「きのこの山/たけのこの里 どっち問題。」

①ChatGPT同士を対話させてみる

ゴールシークプロンプトを最近知ったので利用。曖昧なゴール設定から確定的なゴール確定を導く過程を会話っぽくしてみます。

ChatGPT回答①:どっちが好きかで決めてきた

こんなどっちが好きかで決着したら兄弟喧嘩はおきない。「おい、」って始まり既に力関係が生じていそうですが。弟はもっとたけのこの里好きだと主張した方が良い。初手主観で来たのが意外でした。

②主観で決めさせない

ChatGPT回答②:客観的事実に基づいて決定してきた。

弟、それでいいのか。君はたけのこの里が好きかどうかを、他の数多の人の意見で決めていたのか。

③客観で決めさせない

ChatGPT回答③:食べに行ってみる。

主観を封じて客観を封じたら、食べに行ったwそして弟の自己主張のなさw
弟が気の毒なので更に条件を追加してみる。弟はお金持ちとする。

③制約条件追加

ChatGPT回答④

最初に規定した「兄と弟の力関係は同じ。」という項目条件除いても結論変わらなかった。ちなみに「コロナで外出、試食が出来ない」と行動にも制約与えても結論は変わらず。

弟いい人過ぎる

雑談

先に入力された情報を学習に用いるから、それを棄却して反対の意見を述べるのは難しいのかもしれないです。

画像生成系のツールではnagative promptの指定があるので、反映方向も定義して、今は常に嘘をつくエージェント、常に意見を変えるエージェント等、10人ぐらいの仮想チームを作って育てて回答の揺らぎで遊んでいます。

複数名でオンライン会議する時も1対多の順番での話者交代は起きるんですが、同時に返答返ってくるの面白いです。実験。


Appendix

・ゴールシークプロンプト

伊藤 亜紗 『どもる体』



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