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トム・ヨーク 『ANIMA』をNetflixで観る。

Radioheadのボーカル、トム・ヨーク手がける「ANIMA」を最近会った方に薦められて観ました。3曲「Not the News」「Traffic」「Dawn Chorus」に合わせて3つのシーンが展開するもの。普段 Radioheadあまり聞かないけれど、ディストピア感ある世界観がとても良かった。

Not the News

冒頭は電車シーンでの乗客が気だるそうに、眠そうにしている。眠る×3の繰り返し、演者の皆さん絶対楽しそう。歌詞は陰鬱で、無機質な電子音と共に主人公が地下に、底に落ちていく印象を持った。

Who are these people?
I'm in black treacle
Cue sliding violin in sympathy

But I'm not running
Enough of broken glass
Enough so I can leave
My dancing feet

踊っているのか、踊らされているのか。映像の中の主人公(トム・ヨーク本人!)足取りも操り人形みたいにどこか軸が定まっていない。

Traffic

2曲目はもっと現実から離れた描写が沢山。歌詞と合わせて観ていると、労働者階級にいる主人公が、富裕層に対して恨んでいたりする?
三部を通じて、ランチボックスを忘れた女性を追いかける主人公、歌詞と映像がリンクしてていい。

She stays in Kensington and Chelsea
And you have to make amends
To make amends to me

ケンジントン&チェルシーは、ロンドンの中でも高級住宅地。貧富の差が激しい場所であり、この女性と男性では住む世界が違いそうです。償えという言葉から、男性は女性に何かされたのか、もしくは未練か。そういえば初めの電車の中で目があって、すぐ目を逸らしたシーンがあったので、もしかしたら過去に関わりがあったのかもしれないですね。多分フラれましたね。

Dawn Chorus

ただただ美しい。壁伝いに二人が向き合って、そのまま結ばれていくシーン、ぽつりぽつりと言葉が落ちて本当に少ーしずつ音が増えて行って、夜明け迎えるシーン、バスの中でローアングルから二人が向き合うシーン。
Dawn Chorus って夜明けの鳥の囀りのことなんですね。最後切ない。

Netflixでやっています。15分ほどなので是非。サムネは模写。



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