ネタバレ全くナシの『シン・エヴァンゲリオン劇場版』を見て思った地方と都会のアニメのこと

今日は急ぎの仕事がなかったので映画を観に行くことに。『ヤクザと家族』と『素晴らしき世界』が気になっていたので私が住むエリアの映画館を調べたところ、夕方の回1回のみで、終了時刻が20時だったので、緊急事態宣言により夕飯難民になってしまうことを懸念して断念。そのかわり、もう少し人の波が落ち着くか緊急事態宣言が解除されたら観に行こうと思っていた『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の昼の回の空席状態が空いていたので急遽チケットをポチり。ちなみに、今回初めて精神障害保健福祉手帳の割引を利用させていただきました。ハンディキャップ割というのね。

私は地方出身で、地方はアニメが好きというだけで周りから悪い意味でのオタク扱いされてキモがられていました。そしてアニメ好きの人たちはスクールカースト底辺に集まっていました。私は当時、アニメと言ったらジブリしかわからず、他の底辺の子たちと同じようにアニメを見ようとチャレンジしたけどちんぷんかんぷんでした。高校の頃、エヴァのアニメもTSUTAYAで借りてきて見たけど挫折。

それから18歳で進学のために上京。そして、アニメが好きでもキモがられていない世界が存在していることに驚愕するのです。田舎ではジブリ以外のアニメ=キモいとか、子供向けとか、大人からは宮崎勤のイメージを持たれていました。

ほんでもってときは流れ、私がアニメに魅了されるようになったのはなんとたった1年前。第一回目の緊急事態宣言が出されて仕事も減り、少しうつ状態に陥って本もあまり読めなくなっていたとき、私を救ってくれたのがアマプラでのアニメ『ひぐらしのなく頃に』でした。もともと、友達の紹介で2丁目のアニソンゲイバーに通っていて(コンセプトがアニソンなだけでアニメ好きじゃなくても楽しめる)コロナが流行りだす少し前に店子(従業員)の子に「お勧めのアニメ教えて」と言ったら教えてくれたのがひぐらしでした。

そしてお家時間でひぐらしを全部見て、次は『鬼滅の刃』にハマるのです。アニメを見ていてもキモがられない世界、東京。すばらしい。

今回、シン・エヴァを見るにあたって、序、破、Qも観た。特にQは難解だったので解説・考察ブログも読みました。高校生の頃、アニメを観ても分からなかったのは、周りからの「気持ち悪い」という視線が邪魔をして集中できていなかったからかもしれません。

また、ときが経って、しょこたんこと中川翔子さんのようなアニメやゲーム好きタレントが支持されるようになり、さらにアニメ好きが生きやすい環境になったのもあるかもしれません。

『鬼滅の刃』は社会現象を起こしたほどだし、エヴァも私が地方だったから変な目で見られていただけであり。

有名な社会学者の皆さんもアニメに対して考察したり、京都精華大学はマンガ学科があったり、マンガ学科のない大学でも社会学の面から研究されていることもあるし、もうアニメはキモがられるものではないのです!

なんだか中高の頃、アニメ好きでスクールカースト上位組からキモがられていた友人たちが今、こんなにも時を経て報われている気がします。



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