見出し画像

49 トーマス • クラウン • アフェアー

実家から戻ってきて、とても久しぶりに映画を観ました。
CSの映画チャンネルの番組表を眺めて、これは観たいなって思ったものを録画しているんだけど、この作品は録画したのがもう半年近く前なのでどんなストーリーか全く覚えてなかった。
映画とか本もそうなのかな、どんな話かもジャンルさえも全く知らないまま観たいって人いますよね。
かと思えば、完全にネタバレ食らってから観たいって人もいる。
私はその中間で、ジャンルとあらすじは知っておきたい派。
ネタバレは嫌。
だから今回は本当にちょっと不安だったんです、まじです。


トーマス・クラウンの泥棒シーン、素敵でした!
泥棒や詐欺師の鮮やかな手口を見せてくれるのが大好きなので、モネの絵を盗む冒頭のシーンにはうっとりしました。
お金はあるのに自分で手を汚すタイプってなかなかいませんよね。
トーマスは最初から最後までダンディでクールで知的で、良い泥棒だなと思いました。
最近泡坂妻夫の『妖盗S79号』を読んだんだけど、これも次はどんな手を使って盗んでくれるのか楽しみになってきちゃって。
トーマスはS79号に似てました。
警察は無能ってことになっちゃうのだけれど。

だけどキャサリンがなぁ…どうにも残念だった。
高度な騙し騙され、が見たかったのにキャサリンはトーマスには釣り合ってない。
最初は仕事できますって顔して現れ、すぐにトーマスを疑うところはよかったんだけど、それからの彼女はすっかりどこにでもいる女子になってしまって…
いやラブストーリーだからね、仕方ないね。
だけど最初に見せた執念深く、頭の切れる賞金稼ぎの彼女と恋心全開の他の女に嫉妬する彼女との間にはすごくギャップがあった。
ちょっと違和感を感じるぐらいでした。

ただ最後飛行機で泣いてるシーンは自分の失恋を思い出してじーんとしたりもしました。
人生を懸けた人だったんだもん…

トーマスが絵を返しに行くとキャサリンが警察に言うかどうか、トーマスにとってちょっとした賭けだったのかもしれない。
いなかったら万歳、いても上手くいく。
というか張り込まれてた方がトーマスは嬉しかったのかも。
彼はそういう人じゃない?
ヘリポートで待ってなかったのは警察へ話してしまったキャサリンへのちょっとした仕返しだったのかなと思う。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?