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56 ドラゴン・タトゥーの女

ハリウッド映画なんだけど、特捜部Qシリーズと雰囲気が似てるような気がした。
やっぱり北欧が舞台だからかな。
北欧が舞台の映画はとっても寒そう。
夏でもどことなく寒さを感じるけど、冬は言うまでもなく。
曇天の空、四角いビルの立ち並ぶ街。
寒そうな写真をたくさん撮りにいつか行ってみたい。

序盤、ミカエルとリスベットがなかなか出会わなくてどういう展開になるのかと思いきや、なるほど助手ですか。
二人のそれぞれの姿をばらばらに描いてくれて、二人共に共感しやすかった。
優秀で人の良いミカエル。
頭が良いし天才的なハッキングの才能があるのになぜか後見人が付いているリスベット。
リスベットかっこよかった…
だけどとても悲しい子。
全部全部自分の中に閉じ込めて自分で解決しようとするのが切なくて悲しかった。

大筋のストーリーはサスペンスにありがち…と思いきや、本当の目的のハリエットは見つからず、なかなか入り組んでるなと思いました。
さすが1時間ドラマのクリマイとは違う。
映画はここまでやってくれると面白い。

それよりも心に残ったのはラスト。
リスベットはミカエルに恋をしてしまったのかな。
だからミカエルのためにヴァンネルストレム(名前合ってますか?)の疑惑が真実だったと証明して、ミカエルの名誉とお金を守った。
たった一人で。
ミカエルにすら相談せずに。
だけどミカエルもちょっと冷たいよな…
リスベットがやってくれたってわかってるくせに。
彼女はああいう子だから自分を愛してるなんて思いもしなかった?
冷たいというか…鈍いというか…
だから何しろって話でもないんだけどね、ただリスベットの気持ちを理解するぐらいはしてほしかったという私の願望です。
それだけで彼女はプレゼントを捨てなくて済んだ気がするから。
「友達ができたの」って話すリスベットがちょっとだけ嬉しそうだったのがまた切ない。
友達だなんて思ってないじゃない…
友達ならプレゼントを捨てたりしないじゃない…
あのシーン、ミカエルより彼を好きになった自分を罵ってるようで悲しかった。
無言でゴミ置き場に投げ捨ててたけど、台詞があるなら「馬鹿じゃないの」って感じだったと思う。
でもなんだか妙に既視感のあるラストだった。
他の映画でも似たようなシーンあったかな?










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