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46 永遠に僕のもの

記事のヘッダーの画像を選ぶ時はいつも、自分が撮った写真の中から作品に似合うものをけっこう真剣に悩むんだけど、この作品のポスターを撮ったことがあったので写真はこれにしときます。

まだ映画に興味のない時に撮った写真なんだけど、ここは映画館の建物面白くて思わずシャッターを押してた。
建物が撮りたかっただけでポスターはついでだった。
ただ印象的なタイトルとデザインだったことが頭の中に残っていたみたいです。
映画に興味を持ってからはここの映画館入ればよかったな…と後悔していて、この作品も見たかったな…とぼんやり思っていました。
ちなみにその映画館はここ。

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岡山市のシネマクレール。
不思議な言葉たち。

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今度岡山に行くことがあったら絶対入る!

いつもはネタバレは絶対読まないで映画を観るんだけど、今回は観ようと思う前にもう読んじゃってたんだよね…
カルリートスの破滅していく過程もラモンを殺してしまうこともわかってた。
だけど内容を知っていることと実際に鑑賞することは別物!
しっかり楽しめました。

カルリートスの罪悪感の無さが怖かった。
殺人がどんなにひどいことか、まるでわかってないあの感じ。
良心は少しも痛まず、ためらいなく引き金を引く。
小さい子どもが蟻を踏んだり、とんぼの羽をちぎったりするのに似ているかなと思いました。
彼の殺人はただただ無邪気で、恐ろしかった。

初めて人を殺した夜もぐっすり眠っていたカルリートス。
本当にこの子はよく眠る。
何があってもぐっすり眠る。
私のような人間はちょっと何かあるとすぐ眠れなくなったりするんだけどね。

無邪気で感情の赴くままに行動するから、行き当たりばったり。
ラモンへの感情の本質は何だったんだろう。
ネタバレを見た時には恋愛感情だと理解してたけど、ちょっと違うな。
愛情であることは間違いないけど。
誰にも渡したくない独占欲、彼が離れていくことへの寂しさ…あとは何だろう。
カルリートスにも自分の感情の説明はできないかも。

脱獄して、初めて涙を見せたカルリートス。
あの涙も何だったのかな。
戻れないところまで来てしまったことに気付いたのかな。
表向きは普通の少年として生きてきて、善良な親に愛情を持って育てられていたのにどこかで道を踏み外したことに気付いたのかな。

ラモンと出会って道を外れたのか、出会わなくてもいずれ殺人者になっていたのか。


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