家を建てて不自由になるな!
家を建てることはめちゃくちゃに楽しい。1から設計士やインテリアコーディネーターと一緒に自分たちの家を考えて建てる。計画中は仕事中も通勤中もずっとその事が頭を離れないぐらいに家づくりに熱中するし、めちゃくちゃ楽しい。
注文住宅なんて高くてとても手が出ない。。。と思ってたのに敏腕営業マンが作ってきた資金計画書を見ると「あれ?今の賃貸の家賃とそう変わらずに、こんなにステキな家が建てられちゃうじゃん?」と考えてしまう。
ここが滅びの門の入口です。
誤解なきように補足するが、家を建てることは素晴らしいこと。本人も嬉しいし、それに関わる多くの人々の仕事を生み出すことにもなる。そしていい家を建てることは、街の財産を作ることにもなる。ただ唯一の弱点を除いては。
その弱点と言うのが、施主に一生重くのしかかる建築費。大手住宅メーカーで土地付きで建てると、総額は6000万円ぐらいは普通。それを30歳夫婦がペアローンで35年ローンを組む。
これで、一生労働の役務から逃れられない人生の出来上がりなんです。
例え30歳の時には仕事も楽しくやりがいもある。パートナーとも愛し合っており一生仲良く暮らすはずである。と思っていても長い人生何が起こるか分からない。
むしろ、何かが必ず起こるのが人生。
離婚。うつ病や親の介護で離職や休職を余儀なくされる事。子どもに想定以上にお金がかかる事。
でも、淡々と毎月15万円の返済は続けていかないといけない。
あ~もう苦しい、家を売ろう。と思っても郊外の一戸建てはリセールがすごく安くなるから売ってもローンが残る。従って売れない。
大好きなはずの家に縛られている自分に、その時になって気付くのです。
沖縄や北海道、場合によっては海外に移住したいな、と思っても、子どもの教育環境を変えたいな、と思っても売れない家があれば身動きは取れない。
私は経済的に余裕がある人は、ぜひ家を建てて欲しいと思う。前澤友作さんの様に。でも一介のサラリーマンは止めといたほうがいい。生涯年収2億円程度で、6000万を住居に投じるのは明らかにウエイトを家に置き過ぎである。
必死に建てた家、でもそのローン返済のために夫婦はふたりとも外へ働きに出ているからほぼ家にいない。笑えないよくある話。
私は20代の頃に2200万円でマンションを購入、20年近く住んだが離婚と転勤により2000万円で売却。しばらく賃貸を挟んで、再婚し1300万で中古マンションを購入して快適に暮らしている。現居はリセールしたら1800万ぐらい。
不動産の選択でミスらないと経済的にかなり楽になる。
だから、サラリーマンは家を建てるな。
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