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📖灰色の犬 条川署クロニクル📖

2022年8月6日(土)読了

先日、「群青の魚」という小説を読みましたが、こちらの作品はその前日譚になります。

情報漏洩の疑いで左遷させられた刑事の片桐誠一。
職にあぶれて闇金に手を出し、犯罪の片棒を担がせられることになった息子の誠一。
片桐の拳銃のやらせ捜査の協力依頼を受けたヤクザの刀根剛。
とある事件で、情報漏洩疑惑の発端となった捜査員名簿を入手した片桐がその汚名を晴らそうと奔走する中で、誠一や刀根もそれぞれ抱えている問題に振り回されながら、片桐の事件に絡み合って窮地に追い込まれていく。

最後はあぁそうくるのかという締めになりましたが。
人はこうやって落ちていくんだなとか警察社会やヤクザ社会はこういうものなのかということもわかりながら読める作品でした。

刑事ものといえば、黒川博行さんのくろまめコンビのものをよく読んでいたのを思い出しました。
福澤徹三さんのこのシリーズも楽しめます。
まだ他の作品も読んでみたいけど、またちょっと違う作者のものも読んでいこうかな。

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