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自分のためのお買い物ーお弁当箱

先日、私はわざわざお店に行って、これ!というものを目標にして、自分のためのお買い物をしに大好き❤な雑貨屋さんに行きました。

仕事をするようになって、そりゃあ、いろいろお買い物をしてきました。本なんて、どんどん増えます。

それに、なぜか夏期講習と冬期講習前には衣服を調えます。生活が呑まれてしまうから、まるで冬眠前のように、食材の手配、日用品のストック、例えば冬場なら、タイツやアンクルウォーマーなど、自分が風邪をひいたりしないように、万全の準備をします。頭痛を起こした場合のために、葛根湯と鎮痛剤。クリニックに行って、たぶん、飲むのを忘れるだろう、漢方もたくさんいただいてきます。ついでに栄養ドリンク。忘れてはならないお化粧品。

また、毎日がだらしなくならないように、せめて毎日、スイッチを入れ直すように、しっかり洋服を準備します。

いやはや、これとて、あまり褒められた話ではありませんが、お洒落したい、などという気持ちはカケラもなく、全ては仕事のため。

そんな私が、純粋に、私のためにお弁当箱を買いました。

私はお料理が好きです。

でも、そりゃあ、仕事が何より優先します。外食や買ってくることも多くなります。

けど、ちょっとだけ、ダイエットをしていることもあり、可愛いお弁当箱とお弁当袋が欲しくなったのです。

それがあれば、なんだか毎日が楽しくなるような気がして、出掛けました。

自分のために、可愛いお弁当箱を買うのは、よく考えてみたら、初めてでした。

十数年まえに、娘とお揃えで、スープとご飯だけが保温できる縦長のお弁当セットを買いましたが、それも、少し地味でした。柄がそれしかなくて、色違いにもできなくて。

普段は給食がある中学校で、娘は、部活などでお弁当が必要なときには喜んで持って行っていました。

それから、私は、なぜか、タッパーウェアの保存用のお重や、しまじろうのもう子どもたちが使わなくなったお弁当箱などを使っていました。

先日、ふと考えてしまったのです。

私は、仕事に必要だから、という理由以外でお買い物をしていないなあ、と。

いつも、もっと言うなら、新卒で働いていたときも、私は、何か買うとき、いつもその先に仕事がありました。

もちろん、学生時代には、河原町阪急や今はなくなったカネボウで、可愛いものも買いました。ショートの髪に似合うようなイヤリングなど。

でも、最近、いや、ずっと、勉強するために本を、仕事の準備として服を買いはしても、自分が、これが欲しいから、というお買い物をしていないことに気付いたのです。

なら、今、何がほしい?何があったら、楽しくなる?

自分に問うてみて、その答えは、なんとお弁当箱でした。決まったら、いそいそと出掛け、明るい気分で選びました。こんなに、嬉しいお買い物、あんまり最近ありませんでした。

思えば、お弁当箱を自分で選んだこともなかったし、ことさら可愛いお弁当箱を、自分のためには買ったことはありません。

なんで毎日使うお弁当を、こんなに粗末な扱いしていたのだろう?

ふと思ったのです。

ちょっと大きなバッグに、基本のお弁当箱とフルーツ入れ。お箸箱も同じシリーズの落ち着いたピンク。それに、スープジャーまで入るので、今までのスープジャーの紺色のカバーは、お休み。

しばらくは、私のお弁当は、可愛い路線のセットで楽しみます。

今日は、初めてそのセットを使いました。いつもは、無印良品の幾分大きめの保存容器に詰めていたのに。

今日のメニューは、塩麹漬けの豚ロースのソテーに、スナップエンドウとカボッコリーの炒め物。海藻サラダとオニオンスープ。
一からグラタンでも、一からキッシュでも、一からテリーヌでもない、ありふれた、簡単なメニュー。
でも、不遜なようですが、自分で作ったものが、私には一番美味しくて、それに、なんだか、お腹に落ち着く満足感が、違う感じがするのです。

なら、なんでお弁当箱に、もっと力を入れなかったのか、不思議で不思議でならないのですが、その満足感たるや、たかがお弁当箱、されどお弁当箱でした!
もっと自分を大事にしようよ!って、お弁当箱でしあわせになれるんやったら、早よ買えよ!と気づかなかった自分が、可笑しくて。

台布巾も買ってきましたが、こういうものでしあわせになる自分、っていったいなんなんだろう?明るい台布巾が、私をしあわせにしてくれます。(笑)

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