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劣等感ですか・・・?

そう言えば、劣等感に襲われることがあまりない。

ハハハ。この容姿で・・・?

昔横浜出身の、夫の後輩の奥さんから、ずいぶん容姿について言われたものだ。(笑)

私きれいだから・・・。

美人は性格悪いっていうけど、私はどう?

別にあなたに劣等感をもつ理由はないんだけど・・・。

それに旦那様の出来不出来だけで生きていない。

それが証拠に、夫の会社の経営が、イマイチになったとき、ヤッター!これで出番が来た?と思っていた悪い奴である。

そりゃあ、こんな会話をさせられたら、もう嫌だ!となるのもわかるだろう。夫の代わりに出席した母校の同窓会で、初出席の面々で壇上に上がり、ご挨拶をして、会場を沸かしてしまったとき、ああ、私、こういう世界で生きていたのか・・・、とスーツ姿の大勢の先輩方を前にして思った。

劣等感をもってないのに、大阪人特有の笑いを提供していたら、

そんなこと言うなんて(要するに容姿に関する自虐ネタを言っていたら。)、気にしてるんでしょう・・・?

と言うので、あのねえ、あなたと私がモテる相手が違うのよ・・・、と実現しなかったお見合い相手の職業を言ったら黙られた。父はお付き合いしている人がいるのにお見合いするなんて、言語道断。不誠実、と思っていたらしい。

本当に詰まんない会話だったな。

時は流れ、あまりのつまらなさに、当時、毎日どうして暮らしていたのか?と呆れる。

劣等感をもったとしたら、きっとその次の瞬間、おそらくは努力を始めるだろう。

それに、誰かに劣等感を感じるほど、みんながしあわせ、という状態ではないことに気づいた。

私が、あまりにも人に対して羨ましいという感情をもたないからか、以前の職場で、

本当に、人に嫉妬したりしないんですか?

とまともに訊かれてしまった。

もしかしたら、どこかにあるのを封印しているのかもしれないけれど、たぶん嫉妬している暇がないのかもしれませんね。たぶん、自分に足りなくて、それが本当に心底嫌だったら、次の瞬間行動しているでしょうから。

その方は、なんとか私からその手の感情を引き出そうと必死になっていたのはよくわかっていた。だから、その質問の意味がすぐに分かった。

新婚の頃、妹さんの赤ちゃんを抱いて、お義母さんが、こちらをいいやろー、みたいに見ておられて、

エッ、エッ、まさか・・・。私に羨ましがらせてる?

と信じられない思いでいた。

私には経験したことのない感覚だったから。

それに、しばらくしてすぐに身籠った。

当然一年後、反対に羨ましがられる立場になって、私は困った。いや、困り果てた。

私には、親の愛をめぐっての嫉妬の感情は認める。けど、そのほかのことでは感じない。

浮気されたかも?と思ったこともない。それは相手がモテなければいけないし・・・。

要するに、正直面倒くさい。

私の相手はいつも自分。

周りの人と比べるということはあまりない。

ただ、社会で生きている以上、周りとほどほどに仲良く生きていくための品位を保つ程度のことはしないといけないとは思っているけど。

占いでは嫉妬深いはずなのになあ。

漱石先生のおっしゃるように、

人並の人間でありたいから、自分にも正当な嫉妬の感情を認めたい・・・、などと『彼岸過ぎまで』の須永のように悩んでみるべきなのか・・・。(笑)

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