不適切保育?不適切育児?

不適切保育がメディアで取りざたされるようになりました。

「無理やり食事をさせた」
「寝ころんだ状態で水を飲ませた」

メディアでは、それをさも悪いことかのように言いますが、
実際の現場を想像すると、ちょっと違うのではないか?と疑問残ります。

こう考えてみたらどうでしょう。

「無理やり食事をさせた」は、
一口でも挑戦してみてほしかった。
口に入れてから、好きか嫌いか判断してほしかった。
朝ごはんも食べないで登園してきて、何も食べないまま昼寝をしようとしている、低血糖が心配。

など、保育士が不適切でない場面を容易に想像できますね。

「寝ころんだまま水を飲ませた」は、
イヤイヤ期に入り始めた1歳児クラスの子どもたち・・・。
飲みたがらないけど、熱中症のリスクもあるから、保育士は水分補給させるのも一苦労。
寝転がったままでも、命の危険にさらすわけにはいきません。
そんな理由で飲ませたのでは?

子どもが嫌がることを無理やりさせるのが、すべて不適切保育なのでしょうか?

お子さんがニコニコ無事に一日を過ごしていればそれでオッケー?

それならば、保育士はこの世に必要なくなってしまいます。
無事に過ごせるようにするだけなら、誰にでもできます。

保育士は、子どもの育ちに深くかかわるために勉強して資格を取り、日々考え試行錯誤しているのです。

今日あのこは、白いご飯が食べられなかったな。
どうしたら食べられるかな?
ふりかけかけたら食べられるかな?
でも、ふりかけは献立に無いしな。
ふりかけの袋を作って、給食の献立の中からあの子がふりかけの代わりになるものはどれか一緒に考えよう!
それで、あの子が決めたふりかけ(の食材)のイラストを、ふりかけ袋に描いてあげよう!

一口食べられた!本人と喜ぶ、園長先生に一緒に報告して褒めてもらう、お迎えの時に保護者に伝えて一緒に喜ぶ。

自信につながる。

明日も頑張る(挑戦するエネルギーが湧く)

子どもの育ちって、そんな些細なことからで、
子どもたちは、あの小さな体ですでに、
コンプレックスを感じたり、人と比べたり、友達をうらやんだり、
感情が忙しいのです。

まだ言葉で的確に伝えられないから、お友達に手が出たり、なんとなく元気がなかったり、イスを投げつけてみたり、保育室から飛び出してみたり、
自分の気持ちに気づいてほしくて、ありとあらゆる行動をとります。

そこをくみ取って、育ちにつなげていく。
保育園という小さな社会で、自分に自信をつけ、人とのコミュニケーションの取り方を学んでいく。

保育士の仕事って、そういうことなのですが。。。
(一歳児の話から、四歳児くらいの話に飛んでしまいましたが)


一日無事にすごせればそれで良いなら、常識的な大人なら誰にでもできますわ。

季節の製作も、一応用意するけどやりたくないならやらなくていいよ。
ごはんも、一応用意するけど、やりたくないならやらなくていいよ。
昼寝?寝たくないなら寝なければいいじゃん。
喧嘩が始まった。ものを投げたら危ないよ。たたいたらいけないよ。注意だけして止めて終わり。

そんなの、保育士の仕事ではない。


さて、不適切保育が取りざたされまくることに腹を立てている茶々ですが、、、


不適切育児が取りざたされないのはなぜ?!


トイトレを保育園に丸投げ。
ボタンもファスナーも教えない。
服の裏返しの直し方も教えない。
帽子のかぶり方も教えない。
靴の履き方も教えない。
水筒の開け方も教えない。
手紙読まないから、一人だけ水着無い。
上靴がきつくなっても買ってあげない。
シワッシワの服着せてくる。
朝ごはん抜き。
朝ごはん、チョコとかクッキー。
1歳児にチョコレート。
1歳児にスマホ。
緑黄色野菜を食卓に出さない。
肉と卵と炭水化物しか食べさせない。
添加物もりもりで育てる。
話しかけられても無視。
話しかけられるとキレる。
子どもの話を最後まで聞かない。
子どもを馬鹿にする、あざ笑う。
休みの日に連れまわす。(あ~これうちも(;゚Д゚)
夜12時とか、遅くまで起こしておく。
遊びに行くのはゲームセンターかショッピングモール。
家にいるときに子どもが遊ぶものは、YouTubeかスマホ。
ぐずると面倒だからほしがるものはその場ですぐ買う。
子どものカバンを親が持つ。
手伝いさせない。

昔と違って、風呂に入れてない保護者とかは減ったような?
お金がなくてって言うより、
裕福だけど心がさみしい子どもたちをたくさん見るようになりました。

その子が大きくなって、思い通りにいかなくなったとき、親は怒れませんよ。
自分の責任だから。
なのに、そのような親に限って、こどもを責めるんですよ。


不適切育児の中に、あてはまるものがいくつかあるかもしれません。
でも、あてはまったとしても、
親子で食卓を囲み、ノーテレビ・ノースマホで食事をして、会話を楽しむ時間が一日一回あるなら、まだ大丈夫!!

ひどい場合は、子どもと食事を摂らないか、
食事中、みんながテレビ画面を見ていて会話が無い、
なんてことが日常の家庭もあるのです。

もしくは、あてはまる項目があったとして、子どもに罪悪感がある保護者の方は、まだ大丈夫!!

これらを見て「ふつう」と感じてしまう保護者の方が増えています。


不適切保育を訴える前に、不適切育児を取り上げてほしいなあと、茶々は心から思うのです。


不適切育児が明るみになったら、支援の手をどこにさしのべるべきか、明確になると思うのです。


前回の予告と全く違う内容になってしまいました。
今日もお付き合いくださりありがとうございました。


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