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言い訳してる奴厳しいって

この世には2種類の人間がいる。

「夏は道化師になり、秋は詩人になり、冬は絵描きになり、春は忘却する人間」と、「それ以外の人間」。ここでいう絵描きは、絵を描く人のことじゃないし、道化師は人を楽しませる人のことじゃない。もちろん詩人も詩を詠む人のことじゃない。ニュアンスでわかるやろ。
前者は妖艶で美しく、後者は華やかで達者である。互いが互いを羨んでる。まあムキにならず落ち着いて、これは心の問題。

前者よ。傷つき震え心臓をえぐられる毎日だろう?何でもない言葉に、事実に、災いにまるで心臓を知らない池に放り込まれては探しに行かされるような毎日だろう?かと思えば華やかな祭りに身を投げられては今世に未練を持たされその絶え間ない緊張と緩和にいや圧縮と爆発にその身どころか宿世での行いを憂う夜があるだろう?巡る季節を、身体が覚えた周期を恨む先も無くただ川面を泳ぐ月明かりを指でなじって消してしまいたい日があるだろう?
だまれ小僧!!!!!だまれ!!!だまれ!!!…
だまってくれよ…

リズムが違うんだ。まっすぐ線をひこうとしなくて良い。揺れる心地良さを探そう。
草木は向きを揃えないからいいだろう?花火は音がズレるからいいだろう?家族は昔優しくしてくれ無かったから良いだろう?そんな感じだ。それぞれに分かりにくいリズムがあって、それは単に前にならえ、綺麗に整列してればしてるほど良いって訳じゃないように思う。その妙な配列は角度によっちゃどうも綺麗で、案外何かを助けてるんじゃ無いか?緩和のための緊張としよう。爆発を求めた圧縮としよう。万歳がための絶望としよう。花火は開く前、寂しそうに天に昇るから色っぽいだろう?それが花火のリズムで、それがあなたのリズムだ。バイオリズムか気候のせいか、視界にもやがかかる日があるだろう。でもこれから友達を全員裏切ったり、部屋を掃除しないままゴミ屋敷になって、そのまま人生がどうでも良くなると思うか?あなたのリズムがそれを避けてきたのは、そうなりたくないんじゃなくて、そうなれないから、だろ?

苦悩や悦びの根源は「思うこと」であるし、「思うこと」は自然、人、物など環境の現象によって偶発的に誕生する。明日することは自分で選んでるようで自分で選んでない。お腹が減ってる時に美味しそうなアイスを見て「美味しそう、食べたい」と思うことはこれから先自分がどうやっても変えられないし、そうやって環境により生まれた「思い」は次のアクションをとる原因になる。背中のネジを回せばぎこちなく歩くロボットみたく、それが動くこと、また、どういう風に動くかはそのロボットと、全ての環境によって測られる。壊れる時期やタイミング、それを変化させようとする営みすら、環境や元来の性質から導かれる。これは酷く現実的で冷たいほどに科学的だ。

メイ「…。やだ…。そんなのやだよ!!!
面白くないもん!!!!楽しくないもん!!!!」
トトロ「大丈夫大丈夫落ち着いて、なんか最近くら寿司のかき氷のシロップの色が変わったみたいだね。それは置いておいて、世界は数学と浪漫チストのミルフィーユなんだよ?」
メイ「それって、数学的(現実的)に捉えた世の中にどう感じるかって事や、感じたことをまた数学的に解釈することが連鎖的に起こっているってこと?」
トトロ「勘の良いガキは嫌いじゃないよ。そうだよ、人の頭はふわふわして幻想的になったり現実的になったりを繰り返して世界を開拓しているんだよ。幻想が未開拓のところに縄をかけて、現実で追っかけていくイメージだね。」
メイ「じゃあ、こっからが“浪漫の出番、いや、“浪漫チスト”の独壇場ね!!論理には現象や感情といった柱が必要だから限界があるけど、現実をどう捉えるかっていう“想像力”は青天井だもんね!!!メイ!!吹き抜け、好き!!!!!」
トトロ「そうだよ、想像力は無限大だ。人は感じ方でどこまでもいけるんだ!!!世界は!、自こんなにも美しい!!!!!!気持ちぇぃええええ!!!」


何が言いたかったかっていうと、ほっといても僕は僕をやるし君は君をやる。てめえは意外にもてめえを頑張り続けることから逃げられねえから安心しろってハナシさ…。

…やい、やいだまれ!なんだ前文の乱暴な二元論は!!人間を二分化して考えるな芸人風情が!!傷つかない人がいるみたいに!!!みんなそれぞれ違う悩みがあって、辛さがあって…なのにすぐそうやって最近の若者は簡単に物事を捉えまとめようとして…

ほら起きろよ!!
今日何もしてないぞ自分!!
人間二つに分けてるようじゃ厳しいって!!
浪漫とかよく分かんないこと言い訳にして何もしないの厳しいって!!
まだぬるま湯使ってる男!!!厳しいって!!!!!!

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