作業用BGM依存について

自宅で仕事をする際の問題に作業用BGM依存がある。会社で働いていたときは基本は無音で、たまに誰かが勝手に音楽を流している環境で作業をしていたので、この問題について考える必要がなかった。他人がかけている音楽のいいところは自分のコントロール下にない点である。音楽が自分の外部にある状態、純粋な作業用BGMになり、耳障りだと思うこともほとんどない、というか、ほぼ聞こえない。

それが自宅で自分でプレイリストを組んで流すと、集中状態に入らないかぎり、常にBGMに意識がもっていかれる。曲が気に入らなくてスキップをすると症状は悪化して、一曲を最後まで聴くことができなくなる。害のないアンビエントでもうるさくなってくる。一日に同じ曲が何度も流れないようにプレイリストを増やしていくのも苦痛である。耳に入ってこないような曲を選曲をしているときは、いったい自分は何をしているんだろうか、と思う。

やるべきは、作業中いっさい音楽をやめて無音状態に慣れることである。無音状態がたまらなく苦痛というわけではない。だが、気がつくと、プレイヤーが開かれ、音楽が流されている。

作業用BGMをやめても無音にはならない。部屋は幹線道路沿いの4階にあって音楽を止めると自動車の走る音が小さく聞こえる。これは環境音である。

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