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写仏でオリジナル散華(名刺兼)を制作しました!

note写仏部部長、Himashunです。

今日は閑話休題、軽い気持ちで写仏してみます。

軽い気持ち、とは言っても、負担的な意味でです。

どういう方法か? 

ずばり、散華です。


散華、ご存知でしょうか。

法要の時に、蓮の花に見立てた美しい紙を散らして場を清めるものです。

上のようにとっても鮮やかできれい。

集めたくなりますね。

うちは浄土真宗で、中央仏教学院を卒業した母が言うには、散華ではなく「華葩(けは)」と言うそう。



レアなやつ。

報恩講でしかもらえないそうです。

この散華を今回作った上で、そこに写仏をしていきます。

今回参照するのはこちら。

表紙がめっちゃ綺麗で衝動買い😍

牡丹が描かれていますね。

奈良の長谷寺展、あべのハルカスで開かれたものです。



こちらの仏画を写仏します。

『十巻抄』の菩薩様の画像です。

こちらの巻き物は鎌倉時代の制作で、原本は失われたものの、最古の醍醐寺本を始め、各地に写本が残るそう。

上のような密教図像をコレクトするマニアックなブームがこの時期はあったみたいです。

非常に軽みのある線で描かれながらも表現は的確で、かわいらしさ、もしくはエロチックな感じすらあります。


使用する画材はこちら。

神保町の山形屋で買った、因州和紙の名刺です。

高いものはこれの半分で四千円しますが、上質すぎて描くのには向かなさそうでやめました。

こちらを蓮の花弁状にハサミで切っていきます。


ハサミがない笑、ので眉毛用の美容ハサミでカットします。

蓮の花弁って難しい形状です。

正直、名刺って桜くらいの花弁を切るなら合ってますが、蓮だと横が足りない気がします。

実際、散華は猫の目みたいな形をしていますので。


では、切ったらそこに先の『十巻抄』の図像を写仏していきます。

薄く下描きした上でダイソーの極細筆ペンで描いていきます。

その上に苦手の色塗り。失敗しないように薄い色中心で。


完成です。

至らぬ俗人が描くと神秘性に欠けますね。

でも可愛らしさは出せたかなぁ…。



名刺仕様なので裏は本来の目的で使います。

写仏部部長…笑。

これを沢山作ってリアルでもみなさんにお渡しします。

写仏もできて、名刺も作れて、一石二鳥!です。

これくらいだったら毎日できますし。

みなさんも名刺で写仏、いかがでしょうか?

以上です。

次回はちゃんと禅宗の頂相、写仏していきます。


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