受け取る荷物は誰の物

連休始め。コンタクトレンズをネットでポチった。

本来眼科医に処方されて初めて買うことができる医療器具なので通販には抵抗あったけど、この間リアルショップに買いに行ったらわたしの使っているレンズは取り寄せ品になりましたと言われてしまった。メニコンZというハードレンズ。以前は当日持ち帰りが出来たのにね。

レンズショップは名古屋で、わたしは翌日にも香川に戻ってしまうので取り寄せでは受け取れない。今のレンズの処方は控えてあったので、思い切ってネット通販でコンタクトレンズを買ってみた。両眼レンズ代で5千円以上安かった。実店舗だとさらに診察処方代がかかるので驚きの安さ。

楽天市場に出店しているレンズショップで、商品はゆうパック配送になっていた。配達希望日はGWのせいか最短で1週間後。Amazonに慣れてしまうと遅いなあと思うけど、今のレンズが使えないわけじゃないから受け取れれば問題ない。

ショップからは翌日にも発送完了のメールが届いた。たぶん在庫があったので早めに出荷できたのだと思う。ゆうパックも順調に運ばれてきて、その翌日には最寄りの郵便局に届き、ステータスは配達保管中になっていた。

こうなると、配達されるのを待つより都合の良い日時にさっさと受け取りたい。希望時間帯とはいえ在宅で待つより時間の節約になる。配達員だってそのほうがいいに決まってる。そう思って、伝票番号を手に郵便局に乗り込んだ。
ところが、ゆうゆう窓口に行ってみると局員の男性は困ったような顔を浮かべ、思いもしない言葉を伝えた。

「指定日前にお渡しすると問題があるんですよねえ」

え、なんで?
荷物はそこにあって、身分証も持ってる本人が来ても渡せないの?
当日不在にしてたら郵便局だって困るでしょう?
そんな疑問が渦を巻いた。

理由はこうだった。商品を買ったのは受取人のわたし。中身もわたしの物。でも郵便局としては荷物を発送した差出人がお客様で、お客様が指定した配送日時を勝手に変更することはできない。
ググってみると、受取人の都合で配達予定日より前に日時変更することはできないと、ゆうびんホームページに書いてある。

困ったことだけど、筋が通り過ぎてめちゃくちゃ納得した。

窓口の男性は「ちょっと聞いてきます」と言ってバックヤードに戻り、結果的に荷物は受け取ることができたのだけど、規則に忠実なら断わられてしまった案件らしい。クロネコヤマトではどうなのかと思って調べたら、こちらも原則的には指定日前の配達変更はできないと書かれていた。但し、サービスセンターにご相談くださいとの注釈もあるので郵便局より規則が緩い。どちらかと言えば配達計画の都合でご希望に沿えないことがありますよ的な雰囲気だった。

民営化したとはいえ、郵便にはなんとなく半官半民の雰囲気が残っているのかもしれない。規則に忠実なのは良い事だけど、通販全盛の世の中。どちらかと言えば配達員と受取人のために日時指定があるので、この規則はどうにかしたほうが良いんだろうな。

一年半ぶりのニューレンズはわたしの目に問題無くフィットして曇ることも無く、とても快適だった。






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