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さくらばあちゃんのエッセイ

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日常の何でもない出来事を、さくらばあちゃんがつぶやいています。
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記事一覧

タケノコ堀の痛い思い出

タケノコの季節になると思い出す。 田舎に住んでいたころ、家の横に小さな竹やぶがあった。 スーパーで売っているような太いタケノコではなく、 細めのタケノコがとれた。 ある時、近所の子供達だけでタケノコ堀をしていた時。 少し大きいお兄ちゃんがクワを振りかざしたと同時に 私がしゃがんでタケノコに手を伸ばしたのです。 お兄ちゃんが振り下ろしたクワが私の頭に命中! その時は何が起きたかわからなかったみたいで、 すぐそばの畑に居る母に 「お母ちゃん、頭痛い」と声をかけた。 「頭いたの

助手席暖め隊

どなたかが、教習所に通っているお話を書いておられました。 私も40歳ぐらいの時、何を血迷ったか?教習所通いをしました。 仕事がらみで、ある勉強がしたくて、受講したいと主人に言ったら、 そんな高い受講料だすんやったら、車の免許とれ!と。 それもそうかな~と、軽い気持ちで方向転換。 そもそもそれが間違いのもと。 助手席で見ていると運転なんて簡単!!とたかをくくっていたら、 まあ、とんでもない事でした。 丁度、母が入院して仕事帰り病院によって教習所に。 筆記試験は満点だったけれ

国産の松茸とおため

テレビで松茸の話をしていました。 松茸山に入ったおじさんが 「ぜんぜんないわ~」と言われていました 今年はまだ2本しかとれてないとか。 そう言えば国産のマッタケを食べなくなって?十年? 私が中学生の頃はまだ国産のマッタケが八百屋さんに並んでいて、 母は年に一回だからと、ご近所さんにおすそ分けの分まで炊いていました。 新婚当時 主人の実家では秋祭りの時に赤飯の代わりにマッタケご飯を炊いて 隣近所、少し離れた親類に配っていました。 遠くの親類に配るのは私たちの役目でした。 配

約束(エッセイ)

「絶対戻って来てね。約束だからね」 私は主人の手を取って、声にならない声を振り絞って言った。 「泣くな」 主人は看護師さんたちが居る前で、軽く私にキスをして、 つないでいた手を離した。 そして、手術室へ消えて行った。 私は手術が無事に終わることをひたすら祈りながら、 待合室でツルを折り続けた。 折り紙の角が涙でかすんで見えない。 10時間後、看護師さんに案内され、 小刻みに震える足に力を入れてICUに入って行った。 ベッドに横たわる主人の体には、数え切れないほどのチューブがつ

孫語録

娘の産休があけから、孫の世話を頼まれました。 最初は色々戸惑いました。 やがて孫は二人になり大変なこともあったと思いますが 思い返せば、 天使のような二人に癒されることの方が多かったと思います。 二人が言葉を覚え始めると、 面白い言葉やドキっとするような言葉が沢山聞かれました。 ある時、孫が転んで 「ちーちゃんのイタイイタイ、お空にとんでけ~」 とおまじないをすると 「ばあば、イタイイタイをお空にとばしたらあかん。 お空が痛い痛いってなくよ」といいました。 続けて 「お空が泣

不思議なぬいぐるみ

久しぶりに部屋のかたずけをした。 日頃なんでもためすぎ,飾り過ぎといわれているので、 今回は思いきって整理をしようと決心する。 捨てたものが見えると未練が残るので、黒いゴミ袋を選んだ。 中が見えないように、口を縛ってすぐに外に出す。 翌日、庭に出したゴミ袋に目が止まった。 少し開いていた袋の口から覗く くまのぬいぐるみと目があった。 買う時、その仕草や表情が可愛くて買ったのだから、 汚れていてもその可愛さは変わらない。 可哀想になって、また袋から取り出してしまった。 「チョ

しょっぱい出会い

主人は友人の店の常連さんでした。 仕事帰りにフラッと店に寄り、店員さんや、 他の常連さんと雑談して帰って行くのが日課のようでした。 時々遊びに行っていた私とは、目が合えば会釈はするけれど、 大人しい彼は自分から話しかけてくることはありませんでした。 ある日、お客さんが途切れたので、事務所で友人にコーヒーを準備していた時、ちょっといたずら心が働いた私。 友人のびっくりする顔を想像して笑いそうになるのをこらえながら テーブルにコーヒーを置こうとしたとき、運よく?運悪く?主人が店

一心同体?

娘夫婦の都合で週2日、娘と孫が我が家で食事をします。 ある時のこと。 孫たちが来る日、私は検査のため、絶食でした。 絶食で5人分の食事を作るのはつらいなと言ったら 主人が孫たちと外食してくれるという。 それは助かると思っていたら、 珍しく娘が早く帰れるので、食事は家で作るからと電話があった。 それなら、主人の分も一緒にと頼んだ。 しかし、主人は孫たちを送り届けただけで、 食事をせずに帰ってきました。 食べて来てくれたら、助かるのにと思いながら、 主人の好物の卵を焼きました。

こんなに好きなのに?

花が好きですが、相性の悪い花があります。 毎年買っては枯らしているラベンダー。 懲りもせず、今年も買った。 また買ったんか?これで何回目や? と主人が笑う。 もう何度買ったか記憶にございません。 ラベンダーに謝れ!!!ですね。 好きなのに私の気持ちが花に伝わらない? あんた、そこに愛はあるのんか~? ☝私は大地真央ではありません!キッパリ え?ソンナコト言われんでもわかってる? ですよね~(~_~メ) 愛だけでは花は育たないらしい。

名前のわからないミカン

我が家のミカン?名前はわかりません。 私はグレープフルーツか?と思っているけど。 特徴は 葉っぱは下に小さなくびれがあって、その上にミカンのような葉っぱ。 トゲが太く長い! ひとつだけ出来た実は皮がツルっとした感じで 大きさはグレープフルーツの一回り小さめ 味はグレープフルーツ系 実から育てたのですが、なんの種だったか 昨日の事も覚えてないのに、30年近く昔のことは 記憶にございません。 初めて花が咲いたのは 一年目小さな鉢の中。←30数年前。 花を見て慌てて地植えにした

良い事して怒られる?

先日、スーパーで財布を拾った。 すぐにカウンターに持って行って 店を出ようとした時 キョロキョロ、バタバタと 店に入ってこられた女性 あ、持っていた切り花を落とした・・ 振り返ったので、拾いに戻る? いや、先に財布か?な感じで オロオロ・・・ 女性に向かって手を振る!   探してます~? あ、はいっ!!   アッチに届けておきました~(^^♪ 有難うございますっ!! おばちゃん、飛ぶように行ったけど 切り花拾っていかんと!! すぐに持ち主が見つかって良かった。

アッシーあるある?

今夜はちょっと上等のお肉を奮発!! BRUNOのホットプレートもあるけれど 大事にしまってあるので、出すのが面倒(~_~メ) 手っ取り早く、一番小さなフライパンで一人前ずつ。 👆どないしたんや? 宝くじでもあたったんか? 宝くじには見放されてる(~_~メ) 私に当たるとすれば 罰ぐらいやね~(>_<) まあ、それはこっちに置いといて・・ いざ、食卓に出そうとした途端 電話が・・・悪い予感(~_~メ) やっぱりね~、 孫ちゃんのお迎え頼む!!でした。 ちょっと待

ああ、怖かった。どっちが?

散歩の帰りに近所のコンビニに立ち寄った。 品物を探していると、目の端をササッと黒い物が走った。 「えっ?」 と思うのと同時に、 「あ、ゴキブリ!」 横で品物を並べていたオーナーの奥さんが叫んだ。 驚いて飛び退こうとしたとき、 すでに奥さんの右足はゴキブリの真上にあった。 目にもとまらぬ早業、あんたは宮本武蔵か? 怖い物見たさでもう一度確かめるように足元を見ると、 奥さんのスニーカーからゴキさんの黒光りした体の一部が…。 「即死・・・ご愁傷様」 しかし、奥さん

たとえ夫婦でも?(エッセイ)

久しぶりに遠くの回転すしに寄った。 近所にもチェーン店があるけれど、 ここはネタが大きい!!と 主人のお気に入りの店。 ネタは大きくて美味しいけれど、 だんだん小食になって、 沢山は食べられなくなった私には いつものチェーン店の方が 種類も多く食べられて 好きカナと内心思っている。 ここで好きなのはトビッコ。トビウオの卵です。 プチプチ感が好き! トビッコがレーンの新幹線でやってきた。 お子ちゃまじゃないから、嬉しくはないけれど。 主人が取ってくれたのですが、 変な