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今年もゼミ募集の時期がやってまいりました。ゼミ募集について書いておきますね。


ゼミで大事にしていること

ゼミでは「実験精神」っていう言葉をよく使っています。こうなるかなと考えて、やってみて、どうなったかなと結果を見て、また考える。「成功と失敗ではなくて、実験と学習」という表現もよく使います。思った通りに行かなかったら「失敗」ではなくて、それは実験結果が出ただけだから、そこから学んで次の実験をしていく。実験においては、思った通りにいかないほうが学びは多いですしね。迷ったらGOですよ。

そうそう、4月24日(水)の2限(27C)と25日(木)の2限(27B)はオープンゼミにします。ゼミにぜひ参加してみてください。24日は企業の方が来ます。25日は3年生企画のロジカルシンキング講座。これも迷ったらGOってやつだね。

シチズンサイエンスとは

募集要項にもありますが、森田が取り組んでいる分野が「シチズンサイエンス」です。研究センターも自分で立ち上げまして、そのnoteにどんなものかは書いてみました。

(研究センター作ったことは、国の資料にも掲載されるなど、割と注目してもらっています。福岡大学から日本No.1、アジアNo.1の分野創りを一緒にやってみませんか?)

シチズンサイエンスは一言でいうと、「市民が自分自身で、もしくは研究者と一緒にやる研究」という感じ。大学や研究所で働いている人以外が研究に参加することです。近年注目されている分野です。サイエンスなんて付くと理系分野じゃないの?と思うでしょうけども、実は、この市民参加型の研究は色々課題があります。

例えば研究プロジェクトの存在をどう知ってもらうのか。市民に参加してもらいたい場合にどうやってその存在を伝えればいいのか。他にも研究プロジェクトを回す資金はどう確保する?研究プロジェクトはどうマネジメントすればいい?こういう研究プロジェクトに参加するモチベーションは?などなど。こういうものって、マーケティングやマネジメントの分野と関わるところが大きいのですよね。でもサイエンス系は理系の人が多くて、この辺に手がついていません。しかも、アジアからの情報発信も弱いので、そこも強化が必要です(発信が弱いがゆえに、発信できればアジア1になれるかもしれないのですよね。だからアジアNo.1も目指そうねというわけです)。

だから商学部で取り扱う意義があるわけです。

なんでシチズンサイエンスに関する取り組みを始めたのか

森田にこどもが産まれたのがきっかけでした。その時に、「好奇心を邪魔される社会」だけにはしたくないなと思ったのです。でも社会は少子高齢化。こどもは好奇心の塊。でもそれを壊してしまうのは暇な大人。こどもが少なくて大人が多い世の中は好奇心が危険に晒されやすい。少子高齢化は私にとっては好奇心危機社会に映りました。
もうちょっと社会のみんなが好奇心を育てられるようになるといいな、好きなものを更に深めていけるにはどうすればいいだろうか。みんな研究する社会っていいかもな、なんて思い初めまして、色々取り組むうちにシチズンサイエンスに出会ったのですよね。

ゼミでの取り組み

昨年のゼミでは、超異分野学会という面白い人たちが集まる学会で発表してもらったり、太宰府で地域活性化のまち歩きイベントを企画したり、企業の方の講演会も学生が企画したり、ビルの屋上で鍋パーティーをしてみたり(?)、色々やってもらいました。シチズンサイエンスについては2024年度から本格的にやってもらいたいなと思っているのですが、「自分たちで何かを企画し、実行する。やり遂げる」ということは試行錯誤の塊で、一つの研究的な営みだと考えていまして、広い意味での知的生産だと考えて取り組んでもらいました。

太宰府でのまち歩きイベント。最後はパーティー。
パーティーは太宰府のカフェで。お店とも繋がって。
こっちのイベントには太宰府市長も見に来てくださいました。街とも深く連携。
不動産リノベーションの会社と連携をして、ビルの屋上で鍋。
実は「天神の若者の遊び場不足」と「不動産屋上利活用」の課題解決プロジェクト。

今年からは、太宰府で高校生の探求学習を支援したり、シチズンサイエンスの各種課題に関するリサーチなどに取り組んでもらったり。市民による研究に関する研究もゼミ生と一緒にやります。もちろん自分たちで何か立ち上げて取り組むこともしてもらいたいと考えています。

昨年の先輩は、「就活部」というものを立ち上げて、企業分析の仕方を3年生が2年生に教えて、さらにその分析した企業に訪問して自分たちの調査結果をプレゼンしながらも様々な質問をぶつけて、会社理解や仕事理解を行うといったプロジェクトもやり遂げていました。

九州博報堂さんでプレゼンと社員交流会。10月から2月まで長期プロジェクト、頑張った!

地域活性化にせよ就活部にせよ、私のサポートはほとんど無い中で進めていました。苦労しながらも地力をつけてくれています。おとなしく見える人も多いゼミですが、内側に情熱も持ちつつやり遂げていて、カッコよく、頼もしいです。ゼミを途中で抜けてしまった人も、私が福岡大学に来て7年間では一人だけでした。お互いに支えあってくれていたのか、私は私よと自分を持っていたのか。多分両方ですかね。なんにせよ誇らしいメンバーなんです。みんな自信満々でもないけど、でもちゃんと活躍する人たちです。

超異分野学会での発表。研究するのも意外と楽しいもんですよ。

自分で立ち上げて何かをする、ということへの機会はゼミにあるかなと思います。私が止めないだけですけども。やりたいことあれば言ってもらえればですし、特になければシチズンサイエンスについてやってほしいことはたくさんあります。私自身も法人を立ち上げたり、センターを作ってみたり、新しい分野を開拓してみたりとトライはしていまして(失敗もたくさんあるけど)、そういうのは好きなんでしょうね。人生一回きりだしね。

ゼミの振り返り

ゼミでは言語化と振り返りは大事だよと伝えています。サッカー選手もサッカーノートをつけたりしますが、モリタゼミでも強制ではないですがnoteを書いてもらっています。成長においてもだけど、言語化できない何かを感じる力をつけるためにも。結構ちゃんとやってる人は就活にも強い印象はあります。(ゼミ生のnote集は↓に。うまく書くよりもダラダラとまず感情と出来事を記録できるかが大事ですね。整理されすぎた内容は一見うまく見えるけど、嘘が混じります。文章からその人らしさも消えたり。人生そんなに奇麗じゃないよね。)

ゼミ関連の各種SNS

モリタゼミの様子が分かるようにと、ゼミ生がInstagramやPosdcast、Xのアカウントを学生が運営してくれています。特にPodcastのような音声メディアは特徴的かも。ラジオとか好きな人にはいいですね。これも新しく入ったゼミ生で引き継いでくれると嬉しいなあ。コンテンツや企画も自分で考えて、どんどん面白くしてほしい。ちょっとマニアックでも面白がれる人はいいですね。

・Instagram

・音声コンテンツ(ラジオ)

・Xのアカウント

最後に

長くなってすみません。ゼミ訪問は基本的に自由に受け付けています。気軽に研究室来てください。先輩がいることもあれば、私がいることもあるし(いなかったらごめんなさい)。文章長いわりに、まだまだ伝えられてないことたくさんあるんだけども、また直接聞いてください。新2年生との出会いを楽しみにしています。

リサーチカルチャーを醸成する事業資金にあてさせていただきます!よろしければ是非です!