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ピノーの松本さんをお招きした:プロデュースの話

ゼミにピノー株式会社の松本さんをお招きした。2年ゼミと3年ゼミ。同じような話を2回していただくことになり、松本さんには本当に感謝しかない。

イスもうちょいランダムに並べてもいいかもやね。

福岡大学のOBであり、地域活性化や科学コミュニケーションなど様々な対象についてのプロデュースを行ってこられた方。これから地域でイベント企画と実施をする学生には、下積みの経験も含めて、ど真ん中の方だと思う。来年度から学生企画のサイエンスカフェ的なのも太宰府でやりたいし、そこのアドバイスも頂く予定。

企画っちゅうのはね、みたいなお話。

松本さんは学生時代から、コミュニケーションの本質や人間同士の関係性について問いを抱いていた。でもそれを地域のプロデュースなどなど様々な形で事業にしている。2年ゼミ生は「遠くを見ながらバランスをとる」というようなことを振り返りで書いていた。ひとつの企画を立てて実行するうえで、という意味合いなのかもしれないけど、キャリアにも言えることで。「まちづくりしたい」という遠くを見つつも、じゃあ目の前でできることはなんだろうとバランスを見ながらひとつ実践してみる。「やりたい職種が定まること」というのは、あまり本質的ではない。

松本さんは実際に手を動かしまくっている方なだけに、具体性が一段階高いのはもちろんだけど、エフェクチュエーションとコーゼーションのバランスも良いし、課題発見の重要性も自然と語られて、学生もそこに反応したり。質問タイムは学生からの挙手でどんどん過ぎていった。普段静かな3年生はこういうときはめっちゃ手を挙げるし、普段元気な2年生はやや緊張気味。秘めた情熱の出し入れは3年生のほうが上手なのかな。3年ゼミ生曰く、2年の時よりやっぱり変わってるんだとは思うと話してくれたり。

奥の女性が佐藤さん。今回の企画を構成してくれた3年生。

プロデュースとは何か、というのをプロデュースという言葉を使わずにお話いただけていたのが印象的だった。今回の企画は3年ゼミ生の佐藤さんが松本さんと打ち合わせをしながら、場作り、流れ、当日の準備と司会まで全部やってくれた。

「当日はやることあまりありませんでした」

なんて佐藤さんは言ってたけど、それは良い準備の証だし、「私からも質問良いですか?」と言いつつ2年ゼミと3年ゼミでは違う質問を投げてみたり、なかなかやりますなってなもんで。ちょっとした講演会プロデュース。司会もバッチリ。良い振り返りをしてほしいな。

これは3年ゼミ生の振り返りだけど、講演の途中から講演を聴く姿勢を変えていく様子が少し描かれている。行為後の内省はもちろん大事だけど、行為中に内省できるのはリフレクションとしてレベル高い。こまめに振り返るクセのある人は成長が本当に早い。

学生からの質問の流れで、SNSよりも手触りのあるメディアの可能性は感じたし、松本さんと一緒にまたフライヤーやフリーペーパーワークショップとかしてみてもいい気がする。

太宰府なら、読書会や学問カフェ、シャルソンなどやってその感想や生まれた問いをもとにフリーペーパーみんなで作ってみるとかも楽しそうだなあ。人工物が重要なアクターとなって色々なものを媒介してくれる。

さて30分ほど書いたのでこの辺で。またゲストもお招きするし、佐藤さんがまたいい感じにプロデュースしてくれる。学生に任せることを本格化させていく後期でした。

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