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2023年も終わる。
1月は哲学の先生のところにいって「シチズンサイエンスとは何か」で悩んでいることを家族的類似の観点から相談させてもらったり。サイエンスキャッスルでは高校生の研究発表にメンターとして参加し、非職業研究者の部活のような熱狂を浴びたり。

2月はほぼ記憶ないけど、3月は対馬グローカル大学でこれまた地域内外から街をテーマに研究する市民の発表会に参加して、九大でもシチズンサイエンスの講演させてもらった。

太宰府でも自治体、高校、福岡大学での共同研究発表会。この研究のコーディネートをさせてもらい、アクションリサーチとして市民の研究への参加水準向上の研究に繋げた。

https://www.fukuoka-u.ac.jp/fukudaism/research/23/04/18300.htm

4月5月は相変わらず新年度の調子を整えつつ、新たなゼミ募集もしたり。DeSci.Tokyoは素晴らしかった。自分は自分の立場でやれることをやるけども、どこかで接続できたらいいなあなんて思いながら参加していた。

6月くらいからシチズンサイエンスの倫理勉強会も始めて、日本計画行政学会ではシチズンサイエンスに関するものを2件発表。ようやくシチズンサイエンスの研究発表ができはじめた。修士の院生にも少し業績をつけられたり。

7月はCode for Japanさんのイベントにも出させてもらった。シビックテックもシチズンサイエンスと接点だらけだった。

そんなこんなしてたら、国の資料にも載るようになってたり。地方私大からでも色々できる。令和ロマンも一番手で優勝したけど、地方だからこんなもんだろうみたいな思い込みなく色々邁進するのがやっぱいいよなと改めて感じた。

8月は超異分野学会大阪。3年ゼミ生発表頑張っていた。良い出会いもあった。でもゼミ運営はこの辺から少し変えなきゃいけないかもなと思い始めたりしていた。少し他流試合にしても、県外での発表となっても特に熱量が増すわけではない。どうしようかなあ、なんて。あ、でもゼミ生同士での結婚式もあってめでたいことも。修士のもう一人の学生も学会発表デビュー。

9月くらいからクラファンもトライさせてもらった。ありがたすぎた。

それに絡めて日本鳥学会も参加したなあ。職業研究者と非職業研究者の関わり合いなども肌で感じられた。10月には日本社会学会へ。こちらも始めてだったけど、アクションリサーチのセッション本当に愉しかった。全然違う分野だからかもしれないけど。

9月に、池田さんの誘いでGoogleに訪問してから、組織開発しなきゃなとゼミでも少しずつスタンスや取り組みも変え始めた。ゼミ生にどんどん任せつつ、意欲的な組織つくりにトライしたり。3年生も2年生も本当によく頑張っているし、下地は4年生あってのことだ。今まではゆるく時間をかけて、どこかで花開くといいなみたいなノリだった。ここまで書いてても分かるけど、シチズンサイエンスの分野で色々声かけてもらえるようになってきている。ひょっとしたら、分野を作れる可能性もある。ノリと自分が置かれている状況(と、私のもともとの性格)にギャップを感じ始めたピークだったのが9月だった。来年のゼミ選考どうするかも考えている。

11月からは太宰府への関わりをより深めていくための検討も始めていった。これは来年夏くらいに動けるかなあ。12月にはゼミなどの組織開発に連動するかのようにアクセンチュアさんからも説明会したいという打診をいただけた。

そして鳥類学大会へは今年もヒマラボ賞を協賛。

「大会ページでヒマラボ賞の文言を見て、私の調査の内容もこういう大会で発表して良いんだと思って嬉しくなって発表しました」という声もあったり、ヒマラボ賞欲しかったと言っていただけたり。

ざっくり1年。意外とシチズンサイエンスに関わることは多くやっていた。2024年に向けて、鳥類学についての研究を進め、太宰府のまちづくりに取り組んでいくことはもちろんなのだけど、ひとつテーマとして持っておきたいものがある。

それは「たのしさ」だ。

ゼミしかり、サイエンスキャッスルしかり、超異分野学会しかり、学会しかり、鳥類学大会しかり。しかりだらけ。みんなどこかで「たのしさ」というものを口にする場面はよくある。シリアスな社会課題に向き合うというのは意外と何かを駆動させるエネルギーになっていない。たのしいことならみんなやる。さて、たのしさとはなにか。

学生の言う「たのしい」とは何か。たのしさをどう作るのか、たのしさによって駆動されるコミュニティやチームはどう作れるのか、どう継続させることができるのか。プレイフル、という観点もあるのだけど、それ以外の要素もどこか感じてはいる。部活なんかは「つら楽しい」みたいに、楽であれば楽しいわけでもない。

ファンカルチャーのデザインについての読書会でも良く出る話題。この辺考えていきたい2024年。誰と考えるかな。ゼミでもそうだし、太宰府でもそうだし。みんなとたのしく考えるにはどうすればいいかな。

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