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太陽とは


【太陽】 

  太陽は、46億年前に太陽系とともに誕生し、あと55億年の寿命だとされています。地球と異なり、太陽の自転周期は、約27日間です。半径は70万kmであり、地球の109倍の大きさに相当します。地球との距離は、約1億500万km「10光年」です。表面温度は、約6000度で、中心部では約1600万度にも達します。宇宙に存在する恒星の中では、平均的な大きさや明るさです。

 【恒星と核融合】 

  恒星とは、自ら光を発することができる天体です。恒星には、大きな質量があるため、その内部は圧縮されています。基本的には、水素とヘリウムから出来ているガスの塊です。恒星の強い圧縮によって、内部が高温になると核融合反応が始まります。核融合とは、軽い原子核「水素」から、より重い原子核「ヘリウム」になることです。原子核の融合によって、原子の質量が減少し、大きなエネルギーに変換され、それが光となります。恒星は、核融合によって、輝き続ける天然の核融合炉です。核融合よって、星全体が超高温になるため、プラズマ状態となります。

 【プラズマ】

  プラズマとは、固体、気体、液体に続く、第四の物質です。そのいずれとも異なる特有の性質を持っています。プラズマ状態とは、普段は安定している原子が、超高温で温めると、不安定な状態になることです。原子核を回っていた電子が飛び出し、空間を自由に動き回る状態となります。例えば、自然現象では、雷、火、オーロラなどもプラズマです。太陽も、プラズマで出来ているため、惑星のようなはっきりした表面がありません。 

 【太陽風とフレア】

  太陽から吹き出される高温のプラズマの流れを「太陽風」と言います。太陽風は、電離した粒子「プラズマ」の風です。地球では、大気とぶつかるとオーロラとなります。太陽風の原因は、「フレア」です。フレアとは、太陽表面で起る爆発現象であり、太陽にある大きな「黒点」の周りで時々起こります。 

 【黒点と磁場】 

  黒点とは、周囲よりも温度が低く、光が弱いため、黒い斑点のように見える部分です。黒点の発生原因は、強い磁場であり、その磁場が太陽活動のあらゆる源になっています。磁場「磁界」とは、磁石や電流の周りに生じる電磁気力が働く空間のことです。電流が流れているものの周りには、この磁界が発生します。太陽の黒点の正体は、この磁場です。磁場は、発生源から、離れれば離れるほど、その力は小さくなります。 

 【コロナ】

  太陽大気の一番外側の部分をコロナと言います。コロナの主な成分は、水素原子が、原子核と電子とに分解された100万度を超える高温のプラズマです。希薄なガスの層であり、X線を発します。また、フレアが突発的なエネルギーを解放をする場所です。

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