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#13 人生に正解を求める20代へ

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最近同じ悩みを持つ人たちに連続で会ったので、他にも同じ感覚で悩んでる人がいるかもと思ったのでここでも喋っておきます。

今日の内容は、人生の正解がわからなくて悩んでる20代に喋ります。

自分のやってることが正解かわからないとか、この生き方って正解なんでしょうかとか、20代からめちゃくちゃ多い質問です。めちゃくちゃ多いです。

結論から言うとですね、問いそのものが間違ってます。

僕たちってそれっぽい問いが思い浮かぶと、それっぽい答えがあるという先入観で色々考えてしまうんですが、時には問いそのものが間違ってる場合があります。答えが存在しない問いを立ててしまうことで、存在しない答えを追い求めてずーーーーーっと頭の中で考えがぐるぐる巡る。この状態ってめちゃくちゃ辛いんですよ。

だってね、砂浜に連れてかれて、この砂浜に1億円のダイヤモンドが埋まってます。探してくださいって言われてめっちゃ探すけど実は最初からダイヤモンドなんてないみたいな、なんかもう何も救われない無駄な努力ですよね。

人生に正解を求めるってそんな感じだと思いますよ。問いが間違ってます。
まず人生って何でしょう。あなたが生まれてから死ぬまでの時間のことですよね。
じゃあ正解って何でしょう。正しい回答です。
じゃあ正しいって何でしょう。
ある価値観を基準にした時に間違ってないとされることですよね。

子供の頃の価値観と今の価値観違いますよね。たぶん去年と今年の価値観も違うと思うんですよ。てことはおそらく来年も再来年も10年後も、死ぬまで価値観って変わり続けるものだと思うんですよ。

なのに、今の価値観だけを基準にして正しい答えを出そうとするなんて、その先の人生が苦しくなるだけじゃないですか。もしくはもう死ぬまで価値基準を変えませんと宣言するようなものでね、いいことないですよ。

仮に正解が見つかったとしても時間の経過、価値観の変化と共にそれは正解じゃなくなっていきますから、また新しい正解を見つけなきゃっていう無限ループにハマります。

なので、断言します。人生に正解はないです。
その上で、人間の脳について喋ります。

人間の脳みその機能が最高の状態なのって何歳ぐらいの時だと思いますか?
あなたの脳が1番いい状態。これね、50代の脳が1番いい状態と言われてます。

なぜか。僕らはね、学校教育の弊害で、単純記憶力っていう、物事を単純に記憶する能力だけで脳みそを評価してるんですね。暗記が得意な人が頭良いっていう変な価値基準。でもこの単純記憶力っていうのは脳の機能の一部でしかありません。でね、この単純記憶力のピークが10代20代なんですよ。だから単純記憶力だけを基準にして若い脳が良くて歳とともに衰えていくと思われてるんですけど、全然そんなことないんです。20代なんてまだ脳の機能を考えたら助走段階ですよ。

この10代20代の時期というのは、単純記憶力のお陰であらゆる情報を吸収します。この時期にゆるく生きようとか、余裕をもった自分らしい生き方とか言ってる人はですね、自分で自分の人生の可能性を潰してるだけですから、今すぐやめた方が良いと思います。とにかく情報を浴びる、新しい世界や、知らないことをどんどん吸収する時期です。この時期って、情報は沢山吸収できるけど整理はされてないんです。脳内に情報量が爆発的に増えるけど整理はされてない、混乱状態です。色んな価値観が入り乱れるこのカオスな状態が大事です。だからね、この時期に正解や答えを追い求めるのは効率が悪いんですよ。

若いうちから1つの目標をまっすぐ追いかけるのが正解みたいなことを感じてる人は多いと思うんですけど、そんなことしなくて良いですから。SNSとかね、友達の集まりとかでね、自分はこれで生きていくって宣言する若者はほとんどパフォーマンスですから。嘘というかね、そういうウケがいい言葉を発した時に周りのリアクションが良かったから、これを言えばウケるみたいなのがわかって、それを繰り返し言ってるだけの人がほとんどなので、そういう人たち来年にはほぼ全員違うことしてると思いますよ。もちろん本当に自分の生きる道を見つけてる人もいますよ、でもそれは本当に一握りの人です。

なのでね、混乱してて当たり前。わからなくて当たり前。そもそも答えを出す必要がないので、自分が何も知らないことを自覚して新しい世界を吸収していってください。そして答えを出そうと焦らなくても、歳を重ねれば勝手に答えが見つかってきます。

20代で単純記憶力のピークを迎えた後、30代になると何が起こるか。連想記憶力がピークを迎えるんですね。連想記憶力というのは、情報と情報をつなぎ合わせる能力です。20代の頃はバラバラに存在していた情報が、30代になると繋がり始めるんですね。あれとこれは似た要素があるなとか、こういう顔の人ってこういう性格だなとかね、自分の中で情報のネットワークみたいなものが構築されます。でもこれって20代の時に得た情報を材料にしてネットワークを作るので、20代で沢山情報が入ってないと、ネットワークの規模が小さかったり、偏ったネットワークが構築されます。そういう意味でも、20代に情報を詰め込むのが大事な理由がわかりますよね。

そして40代。物忘れが始まります。この物忘れがとても重要な機能で、30代で構築されたネットワークに採用されなかった情報が消えていきます。だからね、例えば料理人だったら何百ものレシピが頭に入ってるのに、昨日会った人の名前は覚えてない、みたいなことが起こるんですよ。どんどん忘れていきます。これを聞いてるアラフォーの方々、安心してください。あなたの物忘れは脳が進化してる証拠です。おめでとうございます。

で、このいらない情報を忘れるという過程を経て、やっと脳は50代で完成するわけです。もうここから先はジタバタしてもしょうがないですね。人生の集大成が始まります。

好奇心や探究心で人生を生きてきた人は新しい文化を受け入れる人になっていくでしょうし、嫉妬や妬みで生きてきた人は困った人になるでしょうね。

歳を重ねた時にどういう人間でいたいかを考えると、20代の情報量がどれだけ大事かってわかりますよね。日本は小学校でゆとり教育やったり、大学も入試だけ大変で授業ゆるいですけど、ハーバード大学とかイェール大学とか、世界トップクラスの大学ってもうやばいほど宿題が出るんですよ。もうね、詰め込めるだけ詰め込む。泣きながら精神安定剤飲みながら勉強してますからね。

20代の皆さん、1番の敵は暇です。20代の暇はマジで無意味です。勉強でもバイトでも旅でも何でも良いので何かしましょう。今は何やっても正解ですから。情報量を増やすことが正解なので、本当に何やっても全部正解。それってやばくないですか。どの方向に進んでも正解なんですよ。
目標を定めて1本道もいいし、心が赴くままに色んなことを試すのも良い。前にも話しましたけど、三日坊主で当たり前ですから。すぐ飽きたらどうしようとか考えなくて良いですよ。だってどうせ飽きますから。笑 やりたいと思ったら考える前に飽きるまでやりましょう。

気をつけて欲しいのが、情報=文字情報と勘違いしないでください。文字情報は、人間が扱う情報の中で最も情報量が少ないと思います。なので家で本を読むんじゃなく、外に出て世界に触れてください。大恋愛は文字にできません。海外一人旅も文字にできません。肉体を伴った体験を多くしてください。

20代の時期に唯一不正解があるとしたら、動かないことです。動かないことだけが唯一の不正解。一歩でも動けばもうオーケイ。半歩でも動けばオーケイ。重心ちょっとずらしただけでもオーケイ。この最強の時期に何もしないのは意味がわからない。なのでやりましょう。知ってることをなぞるんじゃないですよ。ウケのいい投稿をSNSにあげていいねを稼ぐんじゃないですよ。知らない世界を知るんですよ。20代の情報量が人生の分かれ道ですからね。

動けば全部正解ですから。しつこいほど言いますよ。笑
踏み出した一歩が必ずベストになると踏み出す前から決まってるんですよ。失敗しても人生の経験値になって、成功しても人生の経験値になる。もう本当に、何やっても正解。

ここまで聞いてまだ動くのが怖いという方はね、この音源を無限リピートして自分を洗脳してください。笑

絶対できますから。大丈夫。

今日はここまで。

浴びましょう、情報を。

暇人 all the peopleの考えるラジオでした。

ではまた。

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