見出し画像

遊戯王 【MD版】《賜炎の咎姫》入りEM魔術師入門書

こんにちは、ヒマワリです。
今回の記事は、昨年紙の環境用で書いた記事のMD版の記事になります。

「EM魔術師入門書」ということで、MD制限での【EM魔術師】の基本的な内容と、紙とは異なる《賜炎の咎姫》採用によるプレイについて記載します。
興味を持ちましたら、是非組んで遊んでみてもらいたいなと思います。

今回の記事は、24年1月のランクマッチでマスターⅠ達成した構築を元に話をします。
配信もしておりますので、参考にどうぞ。

【EM魔術師】を6年半ほど使用しており、CSでは計70回以上4位以上の入賞しております。
紙の方でも【EM魔術師】はどの環境でも活躍できるスペックを持っていると思います。




1.【EM魔術師】とは

【EM魔術師】ってどんなデッキ?

【EM魔術師】は、EMカードと魔術師カードの繋がりが強い部分のみ採用したペンデュラムデッキです。

《デュエリスト・アドベント》《EMペンデュラム・マジシャン》《EMドクロバット・ジョーカー》→好きな魔術師カード 」 という形で繋がっており、最後に《慧眼の魔術師》をサーチすれば好きな魔術師カードをスケールに用意することができます。



デッキ枚数は比較的多いですが、引いて困るゴミ要素を採用しなくて良いのと、多くのカードがサーチで繋がっている為、特定の何かのカードを引かなければ成り立たないデッキではなく、枚数の多さは見た目ほど気になりません。

魔術師カードはペンデュラム効果とモンスター効果がどちらも強く、 展開系のデッキでありながらリソース重視のロングゲームも得意です。


各カードのスペックが高いのは勿論、状況に合わせ火力のあるエクストラモンスターを駆使して戦うことができます。



また、ペンデュラムデッキでありながら《神の宣告》などの召喚無効すら乗り越えて戦えたりします。

【EM魔術師】は完全な展開系ではなく、展開のできるミッドレンジです。

対面の妨害に対する展開の落とし所を考えれたり、伏せカードの読み方踏み方によって結果が大きく変わるため、その辺りの能力が要求されるデッキです。
そう聞くととても難しいように聞こえますが、練習量に応じてどんな盤面でも処理できるようになるので、まずはひたすら回して失敗を繰り返しながら反省点を次のゲームに生かしていくのが良いでしょう。


どんな展開をするの?

《‪ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》《星刻の魔術師》《アストログラフ・マジシャン》《慧眼の魔術師》に繋がるカードを揃え、破壊と特殊召喚を繰り返すことで妨害とリソースをかき集めていきます。


目指すべき盤面としては、

《召命の神弓-アポロウーサ》(2素材)
《ヴァレルロード・S・ドラゴン》
《深淵に潜む者》
《星刻の魔術師》

《時空のペンデュラムグラフ》
《星霜のペンデュラムグラフ》
《紫毒の魔術師》

+手札リソース4〜6枚



‪これが、理想的な展開例になります。
《賤竜の魔術師》《虹彩の魔術師》を使いながら、《星霜のペンデュラムグラフ》《時空のペンデュラムグラフ》どちらも獲得しながらリソースをかき集め、3ターン目の勝ちを強く意識した形です‬。

展開の基本的な考え方としては、《星刻の魔術師》で展開若しくは最終的にスケールに置くカードを用意しつつ、《慧眼の魔術師》のスケール効果を1回破壊身代わりして《EMオッドアイズ・シンクロン》若しくは《EMペンデュラム・マジシャン》を墓地に送ります。

その《星刻の魔術師》を素材に《神聖魔皇后セレーネ》を成立させて墓地に闇属性魔法使い族モンスターを貯めて再展開。
最後に《神聖魔皇后セレーネ》《黒牙の魔術師》《EMオッドアイズ・シンクロン》を蘇生してスケールの《賤竜の魔術師》とシンクロし《ヴァレルロード・S・ドラゴン》の成立を目指します。

また、MDでは《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》が制限カードの為、《No.38 希望魁竜タイタニック・ギャラクシー》を立てられない上、自由な破壊回数が制限されてしまっています。
それを解消する方法として、《神聖魔皇后セレーネ》を2枚使用し、《星刻の魔術師》《EMペンデュラム・マジシャン》を落とし、1回目の《神聖魔皇后セレーネ》で蘇生することにより《‪ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》に追加してルート上無駄の無い3回の破壊を行えるようにしています。


【モンスター盤面】
手札によっては《ヴァレルロード・S・ドラゴン》《深淵に潜む者》かどちからしか立たないことが多いので、対面デッキが不明の場合は《ヴァレルロード・S・ドラゴン》優先で良いでしょう。

【魔法・罠盤面】
《時空のペンデュラムグラフ》によりフリーチェーンで相手の動きに合わせて妨害ができます‬。
《時空のペンデュラムグラフ》で破壊する対象を《紫毒の魔術師》にすれば、《紫毒の魔術師》の効果で追加でもう1枚破壊を行うことができます。

また、《星霜のペンデュラムグラフ》もあるので、《時空のペンデュラムグラフ》で魔術師カードを破壊した後、さらに新たな魔術師カードをサーチすることができます。


妨害しながら次のターン用のカードも用意する形を作れるのは、3ターン目の展開に繋がるのでかなり良いですね。

【手札リソース】
3ターン目以降の安定した攻め手スケールである《慧眼の魔術師》などの手札リソースを4〜6枚獲得でき、相手ターンの《星霜のペンデュラム》のサーチも入るのでリソース面でも圧倒的差をつけれます。


このように相手に合わせた妨害を構築でき、次のターンのリソースを集め、堅実に勝ちを目指していきます。
2ターン目の妨害で決着をつける考え方ではなく、2ターン目に相手のリソースを削り生存し、膨大な手札リソースにて3ターン目に決着をつける考え方です。

下振れ展開でも《時空のペンデュラムグラフ》を獲得しやすい

下振れ展開でも《時空のペンデュラムグラフ》にたどり着きやすくなりました。
相手ターンに《賜炎の咎姫》の破壊効果、《スプライト・エルフ》による《‪ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》の釣り上げ、《時空のペンデュラムグラフ》に合わせて《‪ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》のドローも狙えます。

ペンデュラム前に《‪ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》が成立すると…

ペンデュラム前に《召命の神弓-アポロウーサ》が成立するので、誘発を恐れず展開することができます。

《神聖魔皇后セレーネ》成立のタイミング《原始生命態ニビル》が発動可能ですが、《星霜のペンデュラムグラフ》で加える《調弦の魔術師》を含めたペンデュラム召喚ができるので、《召命の神弓-アポロウーサ》成立前に《原始生命態ニビル》をくらっても多くの妨害とリソースを稼いでいけます。

場に《スプライト・エルフ》、墓地に《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》《賜炎の咎姫》がいるので、相手が特殊召喚したタイミングで墓地の《賜炎の咎姫》が起動し相手モンスターを破壊+《スプライト・エルフ》《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》が釣れます。
その後に《時空のペンデュラムグラフ》を使うと《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》でドローも狙えます。


2.【EM魔術師】デッキ構成について

デッキ枚数について

メインデッキ43枚と、比較的多めの構成になっておりますが、大きく分けて3つ理由があります。


①ペンデュラムカード以外の補助カード被りを避けたい。
ペンデュラムデッキの為、手札のペンデュラムモンスターカードの枚数が多ければ多いほど展開能力と妨害貫通能力が上がります。

ただ、やり取りする上で手札誘発は必要ですし、発動がターン1のカードですが効果が強力なカードはなるべく3枚積んでいきたいです。

展開札4+補助カード1の割合で引きたい為、少し多めの枚数になっております。



②サイドチェンジを見据えた構築枚数。
40-41枚に収めることは可能ですが、綺麗な構築になりすぎてサイドチェンジが上手くできなくなります。

サイドチェンジの方法は後述しますが、デッキ枚数を若干増やすことにより交換できる枚数を増やす目的もあります。



③初手に欲しいカードは3枚採用。
展開上枚数調整できるが、できれば3枚積みたい…と思うカードは絶対3積んだ方がいいですし、結果枚数が増えることとなっても引きたいカードの枚数を増やしている分安定します。

特定のカードを必ず引かなければいけないてデッキではなく、展開していったら最後には辻褄が合うようなデッキ構成にしておりますので、悩んだら3枚積んでいいと思います。
また、3枚採用だと《アストログラフ・マジシャン》で回収しにいける可能性も広がります。

スケール数値について

スケール数値だけ見ると上スケールに偏っているように見えますが、

《慧眼の魔術師》
…スケールの相方に合わせて上下スケールを選べる。

《EMドクロバット・ジョーカー》
…直接サーチor《慧眼の魔術師》経由で上下スケールを選べる。

《デュエリスト・アドベント》
…サーチできるペンデュラムカードは《EMペンデュラム・マジシャン》の2、《竜剣士ラスターP》の5、《虹彩の魔術師》の8の3種があるので、必要に応じて選べる。


上記のように上下スケールを調整できるカードもありますので、スケール事故というのは起きにくくしています。

【EM】要素について

【EM】要素は、基本的には魔術師カードのサーチ・破壊・展開補助を行うサポート的な役割です。

《EMペンデュラム・マジシャン》《EMドクロバット・ジョーカー》の流れで、好きな魔術師カードを手札に加えられるので、状況に合わせてやりたい行動に繋げることができます。

《EMドクロバット・ジョーカー》
モンスター効果↓
必要に応じて欲しい魔術師カードをサーチ可能です。
どの魔術師カードにもなれ、初動のペンデュラム数を稼げる《慧眼の魔術師》を基本的にサーチします。

スケール効果↓
デメリット効果ですが、ほぼ「EM」と「魔術師」しかいないめ、現構築だと気になりません。

《EMペンデュラム・マジシャン》
モンスター効果↓
1〜2枚破壊してEMをサーチします。
基本的には《EMドクロバット・ジョーカー》をサーチします。
2枚スケールを破壊して《EM天空の魔術師》もサーチすれば、スケールを魔術師だけに変換して《賤竜の魔術師》の効果を使っていきやすくできます。
※スケールを魔術師スケールにしておくメリットは後述します。

スケール効果↓
EMがペンデュラムすると強制効果でEMの攻撃力を1000上げます。
最短でライフを取る必要があるときに便利です。

《EM天空の魔術師》
モンスター効果↓
場のモンスターの種類によって適応される効果が追加されます。
積極的に狙っていきたいのは、自身以外のペンデュラムモンスターがいる時に適応できる「エンドフェイズ時にペンデュラムモンスターをサーチする効果」と、シンクロモンスターがいる時に適応できる「相手はこのターン、モンスターの効果発動が不可になる効果」です。

スケール効果↓
融合、シンクロ、エクシーズモンスターが破壊された場合に自身を破壊してそのモンスターを蘇生する効果があります。
タイミングを逃すテキストの為、戦闘破壊かチェーン1での破壊にしか対応しておらず狙って使いにいくのは基本しません。

《EMオッドアイズ・シンクロン》
モンスター効果↓
《星刻の魔術師》の効果で墓地に落とし、《神聖魔皇后セレーネ》《黒牙の魔術師》で蘇生することにより、スケールの《賤竜の魔術師》とで《ヴァレルロード・S・ドラゴン》をシンクロし無効妨害を作れます。
また、下記動画のように素引きしたパターンも存在している上、ペンデュラムモンスターなので最悪上スケールとして扱える為、手札にきてはダメなカードではないです。


【魔術師】要素について

【魔術師】要素は、アドバンテージ確保と盤面突破の役割です。

先攻展開では、上記展開動画のように《虹彩の魔術師》《‪ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》や、それを効果コピーした《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》で繰り返し破壊しながら《アストログラフ・マジシャン》を出すことでアドバンテージと盤面を拡げることができます。

《虹彩の魔術師》が無制限になったことで、《増殖するG》などを打たれても最短で《時空のペンデュラムグラフ》を構えつつリソースを残しやすくなりました。

《虹彩の魔術師》
モンスター効果↓
複数回破壊することで《星霜のペンデュラムグラフ》《時空のペンデュラムグラフ》をサーチし、リソース確保と妨害ができるようにします。
また、ルール上「ペンデュラム・ドラゴン」とも扱う為、《デュエリスト・アドベント》でもサーチ可能です。

スケール効果↓
モンスターの戦闘でのダメージを2倍にします。
最短でライフを取りたい時に使います。
また、先攻では発動することができませんが、後攻だと能動的に破壊することができるのでペンデュラムの質を上げることができます。


《紫毒の魔術師》
モンスター効果↓
自身が破壊された時に表側のカードを破壊できる為、永続魔法・罠などで詰みにくく、【魔術師】が臨機応変に盤面を解決できる理由の1つです。

スケール効果↓
自身を破壊することで闇属性魔法使い族モンスターの攻撃力をダメージ計算前に1200アップさせます。
《虹彩の魔術師》でダメージ量を2倍にしながら一気にライフを取りにいくこともできます。
破壊されるとモンスター効果に繋がるので、盤面を一気に荒らせます。

《黒牙の魔術師》
モンスター効果↓
自身が破壊された時に墓地の闇属性魔法使い族モンスターを蘇生できるので、エクシーズ素材や召喚無効によって墓地に行ったモンスターを蘇生して展開に繋げられます。

スケール効果↓
相手のモンスターの攻撃力を半分にできるためライフを取りやすく、魔法の効果なのでモンスター効果が効かない相手にも有効です。
相手モンスターがいれば能動的に発動可能で、《原始生命態ニビル》を打たれてもスケール効果からモンスター効果に繋げることで再展開が可能です。

《調弦の魔術師》
モンスター効果↓
ペンデュラム時に好きな魔術師カードを出せます。
ただし、出したモンスターは効果無効かつフィールドから離れる場合に除外されてしまうので、《天空の魔術師》を出した場合は1度エクシーズ素材にし《黒牙の魔術師》で蘇生してから効果を使っていくようにしましょう。

スケール効果↓
エクストラデッキの魔術師カードの種類の数だけパンプできます。
後半になれば魔術師カードもどんどん増えますし、自分モンスター全員に付与される為ライフを取りやすくなります。

《慧眼の魔術師》
モンスター効果↓
読まなくていいです。

スケール効果↓
臨機応変に必要な魔術師に変換でき、何度も《アストログラフ・マジシャン》で回収して展開に繋げます。
他の魔術師カードと異なり、場にある状態での効果の起動にターン1が付いておらず、それを利用して《星刻の魔術師》の効果で好きな魔法使い族を落としつつ再度発動し必要なスケールに変えることができます。

《賤竜の魔術師》
モンスター効果↓
墓地の魔術師カード若しくはオッドアイズカードを回収できる為、召喚無効をくらったものやエクシーズ素材にしたカードを拾えます。
また、ペンデュラム時に《EMペンデュラム・マジシャン》《調弦の魔術師》にチェーンして発動することにより《灰流うらら》を避けつつアドバンテージを稼ぐことができます。

スケール効果↓
スケールの相方が魔術師カードであれば毎ターン魔術師カード若しくはオッドアイズカードを回収できるので、基本的にはスケールは魔術師カードになるようにしていきたいです。


その他の要素について

EMや魔術師ネームではないですが、このデッキを回すにあたって欠かせない要素になります。

《アストログラフ・マジシャン》
モンスター効果↓
自分フィールド上のカードが破壊された時に手札で発動でき、このターン破壊されたカードをサーチすることができます。
繰り返し《慧眼の魔術師》等を繰り返しサーチすることでリソースを確保しながら盤面を作ることができます。
また、サーチできるのは「このターン破壊されたカード」の為、破壊した相手のカードと同名カードがデッキにあればサーチすることができます。

スケール効果↓
デッキ・手札から《星読みの魔術師》を場かスケールに置けます。
ペンデュラム前に《‪ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》の成立を狙っていけます。

《クロノグラフ・マジシャン》
モンスター効果↓
自分フィールド上のカードが破壊された時に手札で発動でき、手札から特殊召喚できます。
また、任意で追加で手札のモンスターを特殊召喚できる為、追加でモンスターを出しつつペンデュラム前に《‪ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》の成立を狙っていけます。

スケール効果↓
デッキ・手札から《時読みの魔術師》を場かスケールに置けます。
ペンデュラム前に《‪ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》の成立を狙っていけます。

《竜剣士ラスターP》
モンスター効果↓
竜剣士カードの素材にしかなれないデメリット効果ですが、リンクには使用できます。

スケール効果↓
相方のスケールを破壊し、同名カードをサーチできます。
初動で単純にペンデュラム数が+1にでき、《EMペンデュラム・マジシャン》と組み合わせることにより簡単な2枚初動になります。
また、どちらも《デュエリスト・アドベント》でサーチ可能です。

《デュエリスト・アドベント》
「ペンデュラム」と名前がついたカードをサーチできます。
このデッキだと、

《EMペンデュラム・マジシャン》(スケール2)
《竜剣士ラスターP》(スケール5)
《虹彩の魔術師(ペンデュラム・ドラゴン)》(スケール8)
《星霜のペンデュラムグラフ》
《時空のペンデュラムグラフ》

上記の5種類から選んでいけます。
スケールは上下スケール共あり、状況に合わせて欲しいカードを選ぶことができます。

《星霜のペンデュラムグラフ》
フィールドから魔術師カードが離れた場合に強制でデッキから魔術師カードをサーチできます。
自分と相手ターンどちらでも起動することによりアドバンテージ差を大きく開かせることができ、《時空のペンデュラムグラフ》とも相性が良いです。また、魔法使い族に魔法の対象耐性を付与します。

《時空のペンデュラムグラフ》
毎ターン使用できる破壊効果で、《賤竜の魔術師》《星霜のペンデュラムグラフ》で回収したリソースを使用することにより相手だけどんどんカードがなくなっていく状態にできます。
破壊耐性があるカードにも強く、破壊できなければ処理のタイミングでフィールドのカードを1枚墓地に送ることができます。
わざと破壊耐性のあるカードを選択し、処理のタイミングで別のカードを墓地送りにすることにより相手の行動択を狭めることもできます。

また、魔法使い族に罠の対象耐性を付与します。

3.展開時の注意点

スケールは魔術師スケールに整えることを目指す

ゲーム展開を考える中で、優先的に考えたいのが「スケールを魔術師スケールにする」ことです。

魔術師スケールにしておきたい最大の理由が《賤竜の魔術師》のスケール効果によるアドバンテージの確保であり、毎ターンこれができると攻め手がめちゃくちゃ増えます。

また、先攻展開中でも大きな意味があり、それは次の《アストログラフ・マジシャン》の項目でお話しします。

《アストログラフ・マジシャン》のサーチ効果について

《アストログラフ・マジシャン》はこのターン破壊されたモンスターカードと同名のモンスターカードをデッキからサーチすることができます。

ただ、注意点として、

○破壊されエクストラデッキにいる《慧眼の魔術師》→サーチ可能
×破壊された後ペンデュラム召喚で場に行った《慧眼の魔術師》→サーチ不可

となります。
ペンデュラム召喚したものがサーチできないのは、「破壊された《慧眼の魔術師》ではなく「ペンデュラムされた《慧眼の魔術師》に情報が上書きされるからです。

ペンデュラム召喚した後の《慧眼の魔術師》を使い2枚目の《慧眼の魔術師》を回収していく為には《賤竜の魔術師》の回収効果が必要であり、スケールを魔術師カードに揃えておきたい1番の理由でもあります。

《賤竜の魔術師》《慧眼の魔術師》《‪ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》《アストログラフ・マジシャン》を回収することにより、《慧眼の魔術師》のスケール効果に合わせて《アストログラフ・マジシャン》を起動すれば2枚目以降の《慧眼の魔術師》をサーチしていけるようになります。

※例外として、墓地→除外されたカードに関しては破壊情報が残っておりサーチ可能です。

「破壊できる回数」と「破壊したい回数」を計算する

展開を考える中で、《‪ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》や、それをコピーした《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》等の破壊していける回数が何回使えるかと、《虹彩の魔術師》《黒牙の魔術師》を何回破壊できるかを考える必要があります。
それに応じて目指す最終盤面が変えていきます。(妨害をくらったら再計算要)

この部分は慣れなので、触りながら覚えていって欲しいのですが、それを意識しながら回すのとそうでないのでは大きく違ってくるので、難しいことですがここに書かせて頂きました。


4.《賜炎の咎姫》《スプライト・エルフ》

MDにおける紙との制限の違いは、《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》が制限なこと以外に、《スプライト・エルフ》が禁止ではないことと、1年早く《賜炎の咎姫》が登場していることです。

《賜炎の咎姫》《‪ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》を釣れることは非常に強力ですが、炎属性しか特殊召喚することができなくなるデメリットが重いため、《賜炎の咎姫》を使用して《揚陸群艦アンブロエール》のような炎属性リンクモンスターを立てるか、《‪ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》で破壊して《アストログラフ・マジシャン》を出して1枚カードを増やすかする必要があります。

ただ、《揚陸群艦アンブロエール》のような大型リンクモンスターに行った場合、《召命の神弓-アポロウーサ》に行けなくなることや、《‪ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》で破壊して《アストログラフ・マジシャン》を出しても最終的なリンク値が変わらなかったりします。


《賜炎の咎姫》を使用後、《スプライト・エルフ》を出すことにより、実質破壊回数の割り増しと妨害を用意することが出来るようになりました。

上記の動画のように、通常であれば闇ペンデュラムモンスターが1体足りないことにより《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》に行けず、《虹彩の魔術師》を破壊して《時空のペンデュラムグラフ》を獲得することが出来ないのですが、《‪ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》+モンスター1体分で《賜炎の咎姫》が成立するようになり、《賜炎の咎姫》《‪ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》を釣って破壊可能回数を増やせるようになりました。

その後《スプライト・エルフ》を立てると、相手に《賜炎の咎姫》の破壊効果、《スプライト・エルフ》による《‪ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》の釣り上げ、《時空のペンデュラムグラフ》に合わせて《‪ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》のドローも狙えるようになります。

また、ペンデュラム前に《召命の神弓-アポロウーサ》が成立するパターンだと、《星刻の魔術師》の効果で落とした《EMオッドアイズ・シンクロン》《神聖魔皇后セレーネ》で蘇生できない(《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》が制限のせいで、《黒牙の魔術師》も破壊しに行きづらい)のですが、《賜炎の咎姫》経由で《‪ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》を蘇生し《スプライト・エルフ》を立てることにより、破壊可能回数を増やしつつ、《スプライト・エルフ》《EMオッドアイズ・シンクロン》を出して《ヴァレルロード・S・ドラゴン》成立を狙いに行けるようになりました。

また、後攻時など相手の場にモンスターがいる場合は、《‪ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》《アストログラフ・マジシャン》で出す《スプライト・エルフ》《‪ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》を蘇生できるので、手数が増え後攻捲りがしやすいのもポイントです。


5.さいごに

さて、ここまで読んで頂きありがとうございました。

【魔術師】は手札によって回し方が異なったり、対面に合わせて臨機応変に動けるデッキなので、使っているととても楽しいです。
この記事にて少しでも興味を持って頂けましたら、是非組んで遊んでみて欲しいかなと思います。

また、定期的にYouTube配信もしていますので、よければ遊びに来てください!

それでは、また、どこかで。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?