見出し画像

遊戯王 マスターデュエルでの【魔術師】の構築と展開の考え方 2023.3月

こんにちは、ヒマワリです。
今回の記事は、マスターデュエル用の【魔術師】の話になります。

2023年1月より《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》が制限カードとなり、展開の仕方や妨害の受け方、盤面の返し方が大きく変わりました。

その辺りのデッキとしての考え方を中心に書いていきます。

構築や基礎的な内容はocgと同じの為、その辺りの話は前回の記事を参考ください。

1. 《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》制限で出来なくなったこと

《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》が制限になったことにより、ゲーム展開中で発生しうる問題点として大きくわけて3点あります。

①「破壊可能枚数」の減少

まず最初に、「破壊可能枚数」の減少の問題があります。

闇属性ペンデュラムモンスターの数だけ《‪ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》をコピーした《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》を出すことができ、繰り返し出すことで盤面を破壊しながら展開し、盤面を整えることができます。

つまり、《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》の数が減るということは、「破壊可能枚数」が減るということになり、《虹彩の魔術師》‪を繰り返し破壊することが困難になることが考えられます。

アドバンテージを損なわない形かつ、展開の中で自然に行えるギミックって保管する必要があります。

② ‪《No.38 希望魁竜タイタニック・ギャラクシー》を無理なく立てれなくなった

①に関わる部分でもありますが、《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》を2体出せなくなったことにより、ランク8を立てにくくなりました。

展開の副産物として、魔法効果無効と攻撃誘導と打点補助ができる‪《No.38 希望魁竜タイタニック・ギャラクシー》は非常に優秀だったのですが、それなりに無理をしないとレベル8を並べることができなくなりました。

《No.38 希望魁竜タイタニック・ギャラクシー》を立てる方針でいくか、切る方針でいくか考える必要があります。

③後攻時のライフの取り方と盤面処理

闇属性ペンデュラムモンスター2体で出せる2800打点の《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》 と‪繰り返し出てくる2500打点の《アストログラフ・マジシャン》はライフを取る時に重要に重要になってきます。

それが1回しか使えないとなると、妨害を受けたり突破しないといけない高打点モンスターが複数体並んでいると厳しくなります。
また、能動的に繰り返し《紫毒の魔術師》を破壊できない為、メイン1での盤面処理の限界がすぐきてしまう恐れがあります。

《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》 に頼らない盤面拡張と打点用意が必要になります。

2.解決案と構築

ocgとマスターデュエルの規制の差は《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》が制限かどうかだけで、ある意味《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》が2体目出るまではフルパワーです。

直近1ヶ月の公式イベントでは、メイン勝率9割を超えており、現制限構築のパワーは非常に高いです。

よって、余分なメイン要素を追加し事故率を上げてでも妨害を立てようとする形にすると、誘発への落とし所を作りにくくなる意味でも無しです。

パワーを落とさず盤面を整える方法として、《神聖魔皇后セレーネ》を2周する形にしました。

《神聖魔皇后セレーネ》のカウンターが乗る効果と魔法使い族モンスターを出す効果は名称ターン1がなく、別カードであれば同ターン中に2回使っていけます。

無理のない「破壊可能枚数」の増加として、ocgでは《星刻の魔術師》《EMオッドアイズ・シンクロン》を落としていた所を《EMペンデュラム・マジシャン》にし、1回目の《神聖魔皇后セレーネ》で蘇生することにより《‪ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》に追加して3回の破壊を行えるようにします。

《EMペンデュラム・マジシャン》でサーチした《EMオッドアイズ・シンクロン》を2体目の《神聖魔皇后セレーネ》で射出し、《ヴァレルロード・S・ドラゴン》の成立を狙います。

《No.38 希望魁竜タイタニック・ギャラクシー》の択を完全に切り、リンク素材にして盤面を整えることに専念します。

また、相手ターンに《I:Pマスカレーナ》《神聖魔皇后セレーネ》を出すことで、《星刻の魔術師》で落とした《EMペンデュラム・マジシャン》を蘇生し《紫毒の魔術師》を破壊することで妨害とリソース回復の両方を担うこともできます。

3.マスターデュエル環境下の【魔術師】について

3月期のランクマッチやデュエリストカップ1stはどちらも5-6時間で終わりました。

対面デッキとして多かったのは、【スプライト】系統、【イシズ】系統、【神碑】系統のデッキでした。

①【スプライト】系統

それなりに妨害を敷いてきますが、《餅カエル》がないことや、ocg全盛期ほど誘発が積まれていないことから、盤面を捲るのは比較的容易です。

先攻では、《召命の神弓-アポロウーサ》《ヴァレルロード・S・ドラゴン》《時空のペンデュラムグラフ》の妨害が的確に刺さり着地狩りも狙えるので、基本的には《天霆號アーゼウス》成立だけ気にしてゲーム展開をすれば良いです。

後攻では、対面妨害になるべく損しないようにペンデュラムし、バトルフェイズを消費しながら相手の妨害を減らしメイン2で展開していくことが主です。

メイン1終了時に《I:Pマスカレーナ》からの妨害を切った場合はメイン1で展開する形でいいですし、マスターデュエルだと【スプライト】側のリソースが切れやすいので、状況に合わせてリソースゲームに持っていくのもありです。

②【神碑】系統

永続系統を《紫毒の魔術師》で破壊しにいけるので詰むゲームが少なく、《時空のペンデュラムグラフ》《神碑の翼フギン》の破壊耐性付与を貫通するので、永続系統でグダらせたい【神碑】側の思惑を無視して短期決戦を強いれます。

《星霜のペンデュラムグラフ》で魔法使い族モンスターが魔法の対象にできなくするので、《星刻の魔術師》でアドバンテージを確保しながら魔法使い族ビートすることが多いです。

③【イシズ】系統

墓地を肥やしてくれる分には、《黒牙の魔術師》での攻めの選択肢が増えるので助かりますが、《ネクロフェイス》でデッキを枯らされる対面の後攻はどうしようもありません。

60枚系の場合は《ヴァレルロード・S・ドラゴン》ではなく《深淵に潜む者》を積極的に出していくようにします。

【ティアラメンツ】が未実装なので、《ネクロフェイス》以外は不確定に大量に落とされても問題がないデッキばかりなので、現状はそこまで脅威ではありません。

総評

環境的にはかなりやりやすく、《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》 制限でもキル力は現在かつ《神聖魔皇后セレーネ》連打である程度盤面を整えることができるので、使う意味はかなりあるかなと思います。

特にocgと同じく《虹彩の魔術師》が無制限なのでゲーム展開の中で落とし所を作りやすく、ロングゲームを視野に入れたミッドレンジプレイもしやすいのは助かります。

4.さいごに

《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》 が制限になってパワーが下がったのは残念ですが、今まで通りの構築、展開である程度落とし所が作れます。

制限になって触らなくなった方も、よければ試して遊んでみて欲しいです。

定期的に【魔術師】を使ってライブ配信していますので、よければ見に来て頂ければと思います。


それでは、また、どこかで。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?