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小さな会社だからこそできる仕事を大切に。(ほどよい量をつくる)

甲斐かおり著「ほどよい量をつくる」を読んで、小さなコミュニティ・小さな会社について考えました。

「一万人が一回買ってくれるより、一〇〇人が一〇〇回買ってくれることをめざしてきました」

「僕、考えたんです。一人でつくれる野菜の量なんて限られているなって。せいぜい一〇〇世帯分くらい。だったら、できるだけ大好きな人たちに届けたいなと思って。一〇〇人のお客さんが入れ替わり立ち替わり畑に遊びに来てくれて、一緒に収穫したり料理したりできたら楽しいじゃないですか」

「小さなコミュニティが無数に共存する社会は、そうでない社会より、楽しいんじゃないだろうか」

こんな言葉が素敵で印象的な本だった。

*  *  *

わたしは、今、100人ちょっとの小さな会社で働いている。

小さい会社というのは、大きな会社と比べて出来ないことが沢山あるとも感じる。効率、予算規模、ノウハウの蓄積、人的リソース、知名度…。「足りない」ものは沢山あると感じるが、小さな会社だからこそできることがあると信じて仕事をしていたい。

小さな会社ならではの小回りの良さ、スピード感。最低限確保すべき利益のサイズ感。最低限付き合う必要のある顧客の少なさ。

本書を読んで、小さいからこそ作れる、人と人との関係性。会社と会社の関係性があるのかなと感じた。

社会の大きな流れは、効率化・生産性向上・標準化・コスト削減・成長・拡大、どんどん早く均質で冷たい方向に進んでいるけれど、その隙間で小さくて人間くさいお仕事をやってみたいなと思う。

できるだけ大好きな人たちを大切にできるお仕事を。