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数字で見る習慣を付けよう。数字を分析する力を磨こう。(いま君に伝えたいお金の話)

村上世彰さん著「いま君に伝えたいお金の話」を読みました。お金とよりよく伝えるために、どう向き合うと良いかを難しい言葉を一切使わずに説明してありました。以下の3つの観点から、本を読んで学んだ事をまとめたいと思います。

1.数字でみる習慣
2.数字を見るセンス
3.投資をする際の自分軸

1.数字でみる習慣

投資をする上でも、世の中を深く理解するためにも、物事を数字でみることが大切だと感じました。例えば、街で見かける商品の値段がどのように決まっているのか。また、商品の値段はどういった理由で変化するのか。そういった視点で「値段」を見ると、商品を通して多くのことが学べます。さらに、いざ投資をするとなった時は、国のGDPや会社の規模など投資の良し悪しを判断するために、ありとあらゆる数字を集めて判断することが大切になってくるとわかりました。

そこで、早速気になったことを数字で見てみようと思います。本書では、日本人の貯蓄における投資割合は海外と比べてとても低いと書かれていましたが、実際どのような割合か日本人の年代別比較、欧州・アメリカとの比較をまとめてある記事で見てみました。すると、以下のようなことがわかりました。

・日本では30代から投資への関心が高まったり、本格的に投資を始めたりする傾向がある。
・ただ、それでも貯蓄の内訳で投資が占める割合は2~3割であり、現金や保険の割合の方が多い。
・海外と比較すると、貯蓄に占める現金保有割合が日本50%、アメリカ10%、欧州(ユーロ圏)30%とかなり差があり、その差が株式投資や保険年金の差へと反映されている。

※お金の窓口「平均資産はどれくらい?資産の内訳を年代別に公開!」https://okane-madoguchi.com/utiwake-assets/ より

海外と比べて、なぜこの差が生まれるかのでしょう。金融リテラシーの差なのか、国の経済成長や歴史など文化の違いなのか、どんな背景でこのような数字になっているかが気になってきました。

2.数字を見るセンス

次に大切だと感じたことは、数字を見るセンスを磨くことです。いくらデータをたくさん集めても、それを分析する力がないと、そのデータはあまり役に立たないからです。特に、数字がどう変化するかや数字を組み合わせてみるとどういう傾向があるかなど、その数字から法則・ルールを見抜く力が大切だと感じました。

そういった数字を見るセンスを磨くために、簡単なゲームも本書では紹介されていました。ゲームを通して、相手の性格や行動の傾向を探る力を著書は身に着けたそうです。紹介されたゲームではないですが、わたしはボードゲームが好きなので、次に遊ぶときはもっと相手をよく観察・分析してみようと決めました。

3.投資をする際の自分軸

著者が投資をする際には期待値を大切にしていると紹介されました。例えリターンがゼロになる確率が90%と高確率でも、10%の確率で投資の何十倍ものリターンがある株式のように、期待値が1を超えるなら購入するそうです。また、そのような株式を買ったのちに、どうすればリターンがもらえる確率が上がるかを考えてみるそうです。

著者が期待値を軸に投資の判断をしているように、投資をする際は自分なりの判断軸が必要だと感じました。株価の上がり下がりに右往左往したり、判断を合理的・効率的にするためにも自分なりの軸を持つ必要があると思います。

まとめ

以上のように、この本を読んで、数字を見る習慣を付けること、数字を集めたらそれらを複合的に見て分析する力を磨くこと、そして何か判断をする際には自分なりの基準となる軸を持つことが大事だと感じました。

これから、ニュースを見る時や気になったことを調べる時に数字を意識して掴むこと。また、それら数字を自分なり少しでも分析するようにしようと思います。