Jazzと読書と珈琲とアナと雪と2

表題にあるものにいけすかなさを感じるのは、思想の偏りによるものだ。

おしゃれに感じる、余裕のある穏やかな人がそれらを好むのは、心を波立たせないからだと理解できた。

ミニマリストしぶ氏がHSPに言及していたのを見てから、なるべく心を泡立たせるものから距離をとるようになった。

https://www.shinjuku-stress.com/column/psychosomatic/hsp/

これまでジャズはどういう状況で聴くものか理解できなかったが、読書時は静かな環境でいたいので、そういう意味だとジャズはうってつけだった。耳と心をざわつかせない、適切な音色。友人の勧めるチェットベイカーやキースジャレット、それとは別に個人的にビルエヴァンスも良いなとあらためて思った。
私はまだジャズの良さに触れたばかりなので、知らないことばかりで、上記の発言に何を今更と思う方も多いと思う。だからもっと知っていきたい。
何を今更、というのはジャンルの衰退を招くし思い上がったとても良くない思考だ。13歳下の弟が、坂本龍一のピアノが他の人が弾くものと全然違う!道を極めるってこういうことなんだね!とはしゃいでいた時に、私は何を今更と舌打ちした。歳を重ねることで経験を得て、結果思考を凝り固めてしまうのならその逆を意識しなければ不幸なことになる。

アナと雪の女王2(以下、アナ雪2)のチケットを友人からもらったが、上映終了間際の時期なので慌てて池袋に吹替版を見に出た。
個人的には、初見は字幕版で観たい。吹替、及び吹替声優を非難しているわけではなく、役者の息遣いや演技になるべく近いもので第一印象を形成したい。余裕があれば2回目は吹替、3回目は再度字幕版を見て理解と思考を深めたいと思っている。欲を言えば、英語の聴き取り力を高めて字幕版を字幕無しで観られるようになりたい。(関係ないが、TOHOならプレミアムシートのすぐ後ろの席が位置的にベストだと思っている)
私の最近の見方は、予告版を見ず鑑賞し、気になればパンフを購入し、その後に宇多丸氏の批評を聞き、町山智浩氏の映画ムダ話を購入するという流れが多い。私の映画評は感想であり、批評ではないので承知いただければ幸いだ。

アナ雪2は、ステルスマーケティングで炎上したり前作よりあまり良い評判を聞かなかったが、それらはやはり私個人の感じ方とは別であり、距離をとった方が幸せだなと感じた。

全体の感想として、作りが丁寧で誠実な姿勢だと思った。ステルスマーケティングを行う必要もないし、宇多丸氏が言うように前作と二つで一つになるような優れた続編だと思った。
ただ、前作のようにみんなで楽しめるしなおかつ歌える…とはなってないのでその差だろうなと感じた。だから悪いということではなく、売上を重視するよりもテーマに迫っていこうとしているのだなと好感があった。

ストーリーは、前作同様いわゆる王子様がお姫様を救い出す形式的おとぎ話でなかったし、更につかみにくくなっているので、理解できなかったり退屈に感じてしまう人も出るだろうなと思う。しかし、音楽はレリゴーのような爆発的な曲はないにせよ、どの曲も物語とキャラクターの心情を具体的かつより盛り上げるものばかりで、気合いの入り方が凄いなと感じた。カメラワークの寄りや引き、キャラクターの表情もとても魅力的だった。
クリストフのミュージカルシーンは完全にギャグで笑いたかったが、他の観客があまり笑ってなかったので少し残念だった。ボヘミアンラプソディーが流行ったので、あの時代のPVのパロディだと感覚的にわかりそうだと思ったのだが(それとは関係なく、画面的に明らかにトンチキだったし)

宇多丸氏が言及していた、アナはおとぎ話的で、エルサは神話的という発言が印象に残った。それらの相乗効果はそりゃつえーわ。
(MARVEL & DC みたいな。…いや、やっぱ違うわ)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?